ビジネススクールでの資産とは

2006年10月6日

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一般的に、資産は有形、無形に区別される。人が持つ資産もそうであろう。

ビジネス・スクールでの資産を考えると、教育への投資が最もリターンが大きいことは言うまでもない。

 さて、「ビジネス・スクールで何を学んでいるのか?」とよく聞かれる。ビジネスと言えども、社会科学なので、アプローチは理系の時とさほど変わらない。強いて言えば「ビジネスで失敗しないマネジメント」を学んでいるのだろう。 

また、「ビジネス・スクールに入学する前に勉強しておかなければならないことは?」とも聞かれるが、入学する目的により異なるため、「どうして、ビジネス・スクールへ入りたいの?」と聞いてから、学友を例に回答している(一応、誰にでも論理は学んでおいたほうがいいよ、とは答えている)。

私は、理系だったため、少しは入学前に準備したが、さほど、役に立ったとは思えない(いずれ役立つことがわかる時がくるかもしれないが・・・)。ビジネス・スクールではグループワークや講義の中でのディスカッションが盛んだが、経験から言えることは、経営学の基礎的なことは、通勤、または通学の際に、それなりの書籍を読めば十分である(入学前にそれなりに試験勉強していればの話です・・・)。

大切なことは: あなたは何のプロフェッショナルですか? ということである。 この分野に関しては、誰よりも詳しい、また体験として有している、ことが大切である。

何についても詳しい人などいない。批判覚悟で書くならば、ファイナンスの先生でさえ、研究開発成果の価値評価はできるかもしれないが、イノベーションについては造詣が浅いであろう。 

さらには、入学前の少しの学習は、入学後の資産とはならない。入学までにそれぞれの業務で、プロフェッショナルである、ことがなによりの資産である。付け焼刃は通用しない。

 ・・・生兵法は怪我のもとである。 

 photo © Mori

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