社会人MBA-技術者編

December 5, 2006

イノベーションの普及に影響を与えるその特徴

イノベーションの採用の速度と程度に影響を与える要素を見出す研究において、イノベーションのマーケティングに関するひとつの問題に、「イノベーションの普及に影響を与えるその特徴」がある。それは以下のようなもので:

①相対的な優位性
②適合性
③複雑性
④試行可能性
⑤観察可能性

である。①はどのイノベーションが優れているかをみなす程度、②採用者の持つ価値、経験とイノベーションの適合性、③はイノベーションの利用、理解の困難性、④はイノベーションを(限定的に)使用できる程度、⑤はイノベーションの結果が見える程度、と説明される。

これらのことを考察するに、技術、市場、組織の関連性は欠かすことが出来ない。イノベーションの適合性は、適合度の度合いでイノベーションの提供者は組織と相互作用が起こってしまう。通り一辺倒の組織から、打ち出の小槌のように種々のイノベーションは提供されない。

例えば、研究所と事業部ではたとえ、同一製品を扱っていたとしても、提供するイノベーションは異なるであろう。さらには測定系(観察が可能)がなければ、成功なのか、失敗なのか、また、今後どうするのかという判断が下せない。当然、顧客に理解されない複雑なイノベーションは採用すると、顧客の教育に費用がかかる。一般消費財では相当な広告費用となるだろう。

採用者は多くのことに関心を持たなければならない、と安っぽくなってしまうが、要は採用者であれ、研究開発者であれ、マーケッターであれ、インプットされた情報に対して、如何に多くのアクセスポイントを持ち、考えの経路を判断できるかである。

それは、どのように形成されるかは説明困難であるが、組織にしろ個人にしろ、学習と経験である。

・・・経験(K)、勘(K)、度胸(D)といわれていたKKDは、センス(S)、経験(K)、データ(D)のSKDに変わりつつある。

<参考>
イノベーションの経営学―技術・市場・組織の統合的マネジメントpp225-226

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