『英語ベストセラー本の研究』 晴山陽一

2008年7月4日

英語 書籍

t f B! P L
ビジネスに携わる者としては、TOEIC(R)TOEFL(R)と言えば、頭の痛い人も多いと思う。私もその一人なのだが、英語の学習より、ノウハウコレクターになっている方も多いかもしれない。学習は日々の鍛錬、と言えば大げさだが、わかっているが「お手軽、簡単」には弱い。

「みんなが英語ができるようにならないのは、「あれこれ目移りすること+継続しないこと」ことが原因(p213)」・・・その通りである。

この書籍は、1940年代からの英語学習教材の変遷を取り扱っている。

『試験にでる英単語』(60年代)
『基本英文700選』(60年代)
『英文解釈教室』(70年代)
といえば、懐かしい方もいらっしゃると思う(ベビーブーマーである私の時代でも受験の現役参考書でした)。

その中で驚く記載がある。1940年代の章にて、戦後間もなくの英語教育の「目標」に関する部分である(p27)

  • 英語で考える習慣を作ること。

私は数学、理科に関しては、教免を持っているので多少の意見はあるが、英語に関してはわからないけれども、現代となっては、賛否両論が多いことはわかる。

実際に、大学まで多くの年数の教育を受けてきたが、その教育だけで英語が話せるレベルにはなかなかいかない。が、その基本となる文法などは大切で(わからなければいつまでたってもブロークン)、多くの人のその後の英語習得目的に対応できることにもなる。

と考えると、いやいやそれだけ長い期間を得て、英語が話せないのだから(TOEFLの世界ランクも2006年の受験生が1000名を超える国39カ国中36位となっている。(求人なるほどコラム、リクルートより抜粋))教育方法の効果が小さい、ともいえる。

どちらでもいいのだが、今の子供達が社会で活躍する頃には、日本の第二位のGDPは歴史となり、より諸外国と連携しなければ、ビジネスとして成り立たなくなっている。諸外国が世界とコミュニケーションをとるために英語を使用するのだから日本語の言語構造もあるが、仕方がない。インターネットの情報や学術文献は英語がほとんどである。

・・・とはいうものの継続はムズカシイですね。夏休みにサラッと読んでみてはいかがでしょうか。

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