誰が敵で誰が味方か―異業種間の競争―

2010年4月7日

書籍

t f B! P L
「良い製品を製造すれば売れる」
「良質なサービスは利用される」

顧客に提供する価値の“高品質低価格化”に邁進することのみでは、生き残ることが困難になってきた。

すでに成熟化した市場は、グローバルに広がり、新たな利益源として、(ビジネスモデルを変えないで済むような)新たな国や地域に進出する、その企業にとっての新たな事業に乗り出す・・・など企業は、次なる利益を求めて行動しはじめている。

情報は、大手企業や大学の専有物ではなく、消費者のもとで輝きはじめ、マーケティングの仕組みを再考するイネブラーとなった。

これまで、広告を打たなかった企業が、グーグルを利用し始め、大手企業より広告効果の高い広告を打てるようになった。


明らかに、消費者の購買行動は変わったのである。


なのに、未だに、同じ顧客を相手に、昔ながらのビジネスシステムに磨きをかけることは、もはや、カンナで肉を削る程、痛々しい。

原発やリニア新幹線など、よほどのモノでない限り、ビジネスは、仕組み構築競争なのである。


とはいうものの、勝負であれば、自分の土俵で勝負すれば、勝つ確率は高い。相手の土俵で戦うことは、ビジネスモデルが似ていれば、似ているほど苦しい。


また、出現した競争相手の利益創出モデルが、自社や業界のそれと異なれば、これも厄介な相手である。


マネジャーは、自らの企業の利益創出の仕組み、関連する企業間の仕組みを理解しているだろうか?部下の仕事の成否ばかりを追いかけていてはいないだろうか?経営者はいつまで従業員の懐に手を突っ込み続けるのだろうか?


・・・いま、残っている多くのモデルは、古き日本の高度成長モデルです。逆に、怖いもの、失うものがない若い人ほど、大きな勝負が出来る有利な時代です。



<参考>
*大前研一アワー#261

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