日立製作所―社会イノベーション企業へ

2010年4月14日

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日立に追い風が吹いている
日本経済新聞, 2010.4.7号 9面(日経テレコンより)

会見の冒頭で、中西新社長はこう述べた。


言うまでもなく、日本で一番大きな企業(グループ)である故、その動向は、トヨタやパナソニックなどと同様に大きな注目を浴びる。
*従業員数は日立製作所HP 企業情報を参考(約40万人;2009年3月末日現在)

確かに、日立は迷走した。マイナス○○兆円の社長群、と言われる程、どん底を味わった。(以前の記事:日立は再生できるのか?

そうしたなか、昨年の上場子会社5社の完全子会社化も、その成果がいよいよ、ここ数年で問われてくる本格的な段階に入ってくる。

巨大化したグループの再編(=選択と集中)は大仕事で、そう簡単にできる仕事ではない。時間をかけてゆっくりすすむものである。性急な成果は、望めない(潰していくことでしか望めない)。


が、冒頭のように、ビジネス環境は、日立が標榜する方向にとっては良好である・・・。

スマートグリッド
鉄道
原子力発電所




こればっかりは、少々のことでは参入できない。


環境に良すぎる・・・
*CO2犯人説ならの話です。原子力発電所そのものの賛否は当然あります。

こんな絶好の機会はそうは訪れない。ここは徹底的に攻めるであろう。

「攻めのM&Aを従来になく加速」
「(海外展開)グローバルトップ事業を育てる」
(同新聞)

日立の復活は、今のグローバルな日本企業の暗いニュースを明るく転換できる力を持っている。

小さくまとまってしまうと、その大きなポテンシャルが性能を発揮しない。ある意味、サムスンのような大風呂敷も今は必要である。


・・・多分、(動きが大きいので)人材は(その成長に)間に合わないでしょう。そこは、当分、自前ではなく外部から雇ったほうがいいかもしれません。

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