GWの一冊 『イノベーションへの解』

2010年4月25日

書籍

t f B! P L
企業の大きさに関わらず、多くの事業を手がけている企業では、“ゼネラル・マネジメント”が求められる。さらに、これが出来なければ、現代では、早々に市場から退場を迫られる。


さて、何かを調べる時、それが、研究開発であっても、コアになる書籍、論文に出会うまでは、結構、紆余曲折する。特に、学術の研究の場合は、自説がすでに発表されていれば、価値がなくなってしまう。


ビジネスパーソンの学習に目を向ければ、大手書店にならぶ書籍を見ていると、(当たり前の話だが)売れることが大切なので、いわゆる良書ばかり、とはいかない。インターネットの情報もそうであろう。


少し、フリが長くなったが、私にとってイノベーションに関する入り口になったのは、これまで何度か述べてきたが、『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)』である。


確かに、単純な奴ではある。


この書籍は、研究、開発、設計など技術に接していいれば、入りやすいし、『まぁね・・・』という日本技術者のムラムラする感もある。


ところが、(イノベーションに関して)「どれを読めばいいのか?」と問われれば・・・



なのである。技術に関連した職の人は、『イノベーションのジレンマ』の概念は、決して真新しいものではない(特に、日本の5,60代の方が現役の頃には、体験しているかもしれない。ある意味、日本企業はそうやって当時の先進国企業と肩をならべたと言っても良い)。
イノベーションのジレンマについてはこちら


で、こちらのほうの書籍は:
本書は、いうまでもなく、「破壊的イノベーション」による事業が企業にとって成長を維持していく方法であると、そのマネジメントの「解」を提示するものである。
(『イノベーションの解』監修者解説より趣意)

というもので、マネジャーはこちらのほうが、興味をそそるかもしれない。


いくつかの専門書何冊分かの知識を得ることができる一冊であり、知的興奮を味わうことができるであろう。


・・・じっくり味わうことのできる一冊です。



<紹介書籍>
クレイトン・クリステンセン, マイケル・レイナー, 玉田俊平太監修, 櫻井祐子訳,
イノベーションへの解 収益ある成長に向けて (Harvard business school press)』翔泳社, 2003.

*他には、このブログの右欄に掲載しています。

自己紹介

自分の写真
エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

このブログを検索

最近読み返した過去記事

テクニカルマネジャーの役割 1/2

昔、係長、今、テクニカルマネジャー いやに便利な受け皿となっている役職であるが、この周辺の役職次第で組織は大きく活性化する。何より、課長、部長は日頃のあまりにも繁多な業務の中、そう思っているであろう。 職務を分担したり、肩書きを付けたりすることは、だんだん人間が働かなくなるこ...

ブログ アーカイブ

QooQ