社会人MBA-技術者編

December 13, 2013

KC-767 空中給油・輸送機の報道公開

KC-767 空中給油・輸送機の報道公開が行われたようです。
(防衛省の動画チャンネルより。)

11月27日(水)、小牧基地においてフィリピンの国際緊急援助活動でも使用されてい­るKC-767空中給油・輸送機の同乗取材を伴う報道公開が行われました。同乗取材を­伴う報道公開は今回が初めてです。上空では、飛行開発実験団のF-15との空中給油訓­練の様子も公開されました。


動画はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=dGtsGzCU2YI


・・・なんかすごいですね、これ。。。




December 6, 2013

燃料電池搭載車が走り出す④-水素貯蔵システム

燃料電池搭載車は、水素を動力源とすることから、何かしらの貯蔵の仕組みが必要で、その種類に応じて貯蔵していくことが大事になる。

貯蔵技術においては、「燃料電池自動車や水素燃料自動車の航続距離を伸ばすための車載(オンボード)タイプの水素貯蔵を背景に、よりコンパクトかつ軽量、より低コストで、安全かつ高効率なシステムを得るための開発」が重要である。1)


以下は主な貯蔵方式である1)-3)。

  • 圧縮水素による貯蔵-これは、水素貯蔵方式の主流である。圧縮タンクの高圧化が求められており、5kgの水素をシステム体積および重量がそれぞれ120L、および75kg以下を目標とする70MPa級への検討がある。
    貯蔵容器はにはアルミニウム(6061に代表される6000系[Al-Mg-Si系]、7000系[Al-Zn-Mg系])、CRFP複合容器などが使用されている(ステンレスではSUS316L)。

  • 液体水素による貯蔵-低温の液体水素(沸点:-252.6℃で融点:-259.2℃)を積層真空断熱型液体水素容器を用いて貯蔵する方法。タンク外部からの熱侵入により液体水素がボイルオフする問題と液体水素製造上のコストが問題として挙げられている。

  • 水素貯蔵材料による貯蔵-水素吸蔵合金が代表的で、理論的には、上記より高密度であるが、重量当たりの水素密度は低い。LaNi5系が中心だが、より軽量なLi、Mgをベースとした合金の検討も行われている。
    圧縮水素と組み合わせるシステムの研究も進んでいる。
今後は、「水素をいかに効率よく貯蔵するかと言われており、水素吸蔵合金(容量が大きく大量貯蔵が困難な水素を、コンパクトに常温で安定して貯蔵・放出できる合金)やカーボンナノチューブ(ナノテク素材として近年注目を集めているが、高い水素吸蔵能力をもつことから燃料電池自動車への応用も期待されている。)が注目」されており3)、普及に応じてカイゼンがなされ効率も高くなると思われる。


・・・「安全第一」です。


<本記事の参考>
1) 亀川ら「水素貯蔵技術と高圧科学 水素貯蔵タンクと貯蔵材料」, 高圧力の科学と技術, Vol.17, No.2, 2007, pp173-179.
2) 三石,「水素貯蔵システムの最新技術動向」自動車技術会ホームページ
3) 消防庁ホームページより

<本シリーズの目次>
本記事「燃料電池搭載車が走り出す」目次


<参考サイト>
イノベーションのジレンマ
イノベーションについて


<過去の記事>
発展する携帯型エネルギー、電池:電気製品化する自動車
モジュール化する自動車産業の今後 1/2
モジュール化する自動車産業の今後 2/2

(参考)
*第10章では電気自動車が取り上げられています。


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December 2, 2013

燃料電池搭載車が走り出す③-低燃費競争

「燃料電池搭載車が走り出す」では電気自動車や燃料電池搭載車が主な話題であるが、低燃費競争は、動力源がガソリンから電池に入れ替わることばかりではない。

以下は、電動化に依存しない低燃費化への取組についてである。

○予混合圧縮自己着火(HCCI)-ガソリンをディーゼルエンジンのように自己着火
○小排気量過給器
ダウンサイジングコンセプト(Wikipedia)
○クリーンディーゼル-PMやNOxの排出量が少ないディーゼル車
クリーンディーゼル車(環境ビジネスオンライン)


最近の自動車メーカーの発表や電池、例えばナトリウムイオン電池(下参考)など研究開発の成果は派手で注目しがちだが、こういった電池(電池や燃料電池)技術レベルの向上にかかるコストと時間、また、燃料電池では、水素関連インフラ整備の課題などを考えると、「当面は内燃機関が主役であることには疑いがない*」といえる。


加えて、従来の路線を維持しながら、次世代の準備をしていくことは相当な経営力が必要となる。


・・・こればっかりは低燃費とはいきませんよね。。。


<参考>
*「特集/スマートカー巨大市場」, 週刊東洋経済, 2013.11.9号, pp74-75.
HCCIの特性(日産ホームページ)
・養祖ら, 「ガソリンHCCI機関における燃料特性と自己着火に関する解析」, マツダ技報, No.27, pp136-141, 2009.
・薮内ら,「新しい蓄電デバイス "ナトリウムイオン二次電池"
・久世ら, 「ナトリウムイオン電池の開発」, 住友化学, 2013, pp20-30.

<イノベーションについて>
イノベーションのジレンマ
イノベーションについて

<本シリーズの目次>
本記事「燃料電池搭載車が走り出す」目次

<過去の記事>
発展する携帯型エネルギー、電池:電気製品化する自動車
モジュール化する自動車産業の今後 1/2
モジュール化する自動車産業の今後 2/2

(参考)
*第10章では電気自動車が取り上げられています。


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December 1, 2013

燃料電池搭載車が走り出す②-破壊的イノベーションから考える

今回は、イノベーションから燃料電池搭載車を考える。

クリステンセンによれば、

  1. (ある技術や変化に対しての対応可能性として)既存企業が対応できないことを「破壊的」、有力な既存企業が対応し、成功する「持続的」、
  2. 技術的性質として、不連続な技術発展であることを「抜本的」、従来の技術力をもとに築かれたものであることを「漸進的」とに分類している (下表参照、参考より)。


自動車産業において、動力源がガソリンから電気に変わる様は、技術的には「抜本的」であり、既存企業においては、「破壊的」である。

従って、既存企業にとって、電気自動車は、例えば、電機メーカーがホイルインモーターなどを使用して自動車製造に参入することも可能であることは将来の脅威である。

恐らくは、このイノベーションの性質に従えば、従来の市場ではない市場(これから自動車を普及させようとする地域など)で細々と市場を開拓し、その市場が大きくなるにつれて、技術的なことが発展し、やがては・・・


結論的には、既存企業は、これまでの高品質化の延長上として、燃料電池搭載車を高級車に仕立て上げ、上記の脅威を潰していくことが妥当な方向性でもある。


・・・市場は?
「EV(電気自動車)は主流市場の外、FCEV(燃料電池搭載車)は主流市場の最上階」
なのかもしれません。


<本記事の参考>
イノベーションのジレンマ
イノベーションについて

<目 次>
本記事「燃料電池搭載車が走り出す」目次

<過去の記事>
発展する携帯型エネルギー、電池:電気製品化する自動車
モジュール化する自動車産業の今後 1/2
モジュール化する自動車産業の今後 2/2

(参考)
*第10章では電気自動車が取り上げられています。


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