CAE―DEXCSをインストールする

2014年1月4日

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CAE―「Computer Aided Engineeringの頭文字をとったもの。」

狭義には製品の設計・開発段階でコンピュータを用いてシミュレーションを行い、製品開発を支援すること。あるいは、そのためのツールの総称(CAE技術者のための情報サイトより)。

従来より、設計開発においてどのようにITを活用するかについて種々の議論がなされ、CAEは注目されてきた技法のひとつである(下は構造解析用のDEXCS Salome-Mecaの起動画面)。

・本サイト運営者のPCへDEXCSをインストールした手順を下にまとめています。
DEXCSのインストール方法はこちら


DEXCS 構造解析:Salome-Meca


これまで、数多くの技法が注目されてきたが、「技法」に注目すれば、代表的にはおおよそ以下の技法に収斂している。

QFD:品質機能展開
タグチメソッド
TRIZ(発明技法)
・CAE
*CAEは、おおよそ構造解析、流体解析を行うことを含む。

これらの技法は、品質技法として多くの企業で推進されてきたが、「期間短縮」といった効果は多少見られたものの、全社的に最適化されているかは課題となっており、ここ数年この状態が続いている。

各技法の概要と期待項目

また、それぞれにそれなりの期間や教育が必要で、かつ、費用が高いものもあり、QCも含め、企業には結構、長期的な教育計画が必要になるが、経営的に最初に費用を削られるのもこの部分であることと、費用対効果を算出しにくい点も含めて、企業の中では、有志がボランティア的に推進しているケースが多い。

特に、CAEに関しては、ソフトウェア自体が高額であり、定期的な保守も含めて費用がかかる課題もある反面、フリーの分野もかなり進み、最近のネット環境やPCの計算能力の発達も手伝い、企業に設置している通常のPC上でも動作が可能である。


さて、本記事では、CAE、特に、オープンで運用できるDEXCSについてである。

DEXCSとは、「DEXCSは、構造解析や流体解析が出来るソフトウエアを、一式組み込んだもの」であり、基本的にはオープンであるDEXCS Official Wiki)。


本サイト運営者は、顧客の構造物(かなり単純な構造)の応力集中部をDEXCSを用いて解析をおこなったが、実際の試験結果や構造物の観察を含めると知見の幅が大きくなり、有効である。


ほとんどの企業は、例えば、建築物、また高速道路などの構造から、製造現場の金型の形状などの製造機器まで精通しなければならないことないので、構造物を3Dに構築するにしてもいくつかのパターンに収斂される。


CAEに限らず、いずれの技法においても自らの業務に使用する範囲で何かしらやってみることは、今後のネット環境やPCの発達を考えても有益であると思う。


・・・やって、ものにしたもん勝ちです。


・本サイト運営者のPCへDEXCSをインストールした手順を下にまとめています。
DEXCSのインストール方法はこちら
衝撃解析Impactについてはこちら


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(参考)各技法についての書籍、サイト
・QFD:品質機能展開
    

・タグチメソッド(実験計画法)
 


・TRIZ(発明技法)
サイト:TRIZホームページ(大阪学院大学 中川先生による)
書籍:『体系的技術革新 (TRIZ実践と効用)
  

産業能率大学のサイト―TRIZ 革新的問題解決論

・CAE
 DEXCS Official Wiki
     
*CAEはオープンのものを取り上げています。




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