オープンCAEによる有限要素解析を試みる(圧延編) FrontISTRを起動する1

2015年8月15日

CAE 圧延

t f B! P L
今回は、解析です。

解析にはFrontISTRを使用。
*FrontISTRはFrontISTR研究会のサイトにてユーザー登録すれば、無償で使用できます。
*インストールはFrontISTR Windows版 インストール説明資料(OpenCAE勉強会)に詳しい。
例題の演習はこちら
REVOCAPのチュートリアルガイド 1-4,7,10章はこちら
*Salome meca に馴染みがある方は、FrontISTRを組み込んだオールインワンCAEシステム;DEXCS-RDstrがリリースされている(構造解析マニュアルはこちら)。
*FrontISTR研究会では、さらに、クラウドCAEシステム「Cistr」も開発。


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【解析の流れ】
・2Dでのロール、被圧延材のモデリング
・3Dでのモデリング
・メッシュ
・解析 ←いまはここ
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FrontISTR 構造解析をREVOCAP_PrePostを利用して行っていく(Windows)。
*インストールは上記の資料を参照。
*本ブログ運営者は、Windows8.1(64bit)を使用していますが、REVOCAP_PrePostは32bit用のものをインストールして使用しています(64bit用はうまく解析できませんでした・・・。)

以下に流れを記載します。


REVOCAP_PrePost を立ち上げ、[File][Open Mesh]により、前回VOL形式で保存したファイルを選択する

材料の選択でAluminum(この分析ではアルミニウムで解析するので)を選択し、[設定]をクリック

解析の種類で非線形解析を選択

材料の名前でAluminumを選択し、材料物性値の枠にある[更新]をクリック


境界条件を設定する。被圧延材をZ軸上に-2.0に設定する条件と孔型ロールの底面を(0,0,0)として固定する条件をそれぞれ設定

接触条件の設定

摩擦(fcoef)を0.1、factorを100に設定し、[表に追加]をクリック→[追加]をクリック
*この値は本ブログ運営者が適当に入力しています。

ステップ解析の値を入力、[全てを追加]をクリックし、”このステップで有効な条件の設定”を完了させる。

・[ソルバー]の[解析設定]欄に「反復回数」の欄があり、デフォルトでは”20000”になっているが、本ブログ運営者は”200000”に変更。
・[ソルバー]の[実行]欄:[出力ディレクトリ]にて解析結果を出力するディレクトリを指定し(わかりやすい場所に作成)、[モデル保存]をクリック→[FrontISTR 実行]をクリックし解析実行。


次回は、解析結果です


記事のインデックスはこちら。


【関連サイト】
FrontISTR研究会
「本ユーザー会は、東京大学奥田研究室(新領域創成科学研究科人間環境学専攻)および日本計算工学会グリーンCAE研究分科会の主催により、研究会開催とWEB運営を実施します」(ホームページより引用。

オープンCAE学会
「CAE(Computer Aided Engineering: 計算機援用工学)における知識を共有し,普及させ,コミュニティを通じて育てられていくような環境」の普及を目指している団体で、基本的に「プログラムがオープンソースで提供されていることや,フリーソフトウェア」であることをポリシーにしている(HPより趣意)
DEXCS Official Wiki


【本ブログ運営者の記事】
Impactを起動する
 →有限要素法の衝突解析

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