PCの能力が飛躍的に伸びている昨今、統計ソフトを十分に働かせることができ、その恩恵を受けることが出来る。
―幾多の場面で行ってきた最適化
―CAEと組み合わせたシミュレーション
―因子間の影響の考察を深めた「割り付け」
その産みの親、田口博士が2012年6月2日、逝去された。ご冥福を祈りたい。
* * * * *
製造業に関連していれば、その名前を一度は聞いたことがあるであろう”タグチメソッド(実験計画法)”。
皮肉にも、その名を有名にしたのは、「米国のベル研究所での半導体のコンタクトエッチングの工程での成功*」であった。
無論、企業現場では、PCどころか電卓もない時代から活用されており、多元配置や直交表の直積計算にはうんざりする場面もあったそうだが(大先輩の話)・・・。
PCの計算能力は、飛躍的に高まり、最近ではCAEですら、専用のPCを設置しなくても、いや、高額なソフトウェア代金を支払わなくてもよくなってきている(オープン化が進んでいる)。
随分前から言われていることだが、CAEとタグチメソッドの組み合わせは、製品設計において、上流から種々の品質を造りこんでいける最良の組み合わせである。
もちろん、企業は、これに取り組んできたが、いまや、個人レベルでこれらを取り扱うことができる時代になっている。
こうなると、「出来る」ことより、「出来ない」ことの方が致命的になる機会が多くなっていく。
・・・改めて・・・”品質”とは。。。
<参考>
*「田口玄一博士のご逝去を悼んで」, 『標準化と品質管理』, Vol.65 No.8, 2012年8月号, pp86-87.
<実験計画法に関して>
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