民主化するコンサルティング:書籍は「読む」から「対話」へ  1分解説動画付き(NoLang)

2025年3月15日

01 経営管理の視点 03 解析技術の視点

t f B! P L


 数年前、コロナの影響で学校、職場では、できるだけ人と人の接触を避けるようになり、仕事上でも顧客への訪問はなくなり、在宅勤務も増加しました。会議、ミーティングもTeamsやZoomで実施されるようになり、これまでと大きく変わりました。


小中高のような学習内容が決められている場合を考えると、極端な話、例えばある科目の先生が1人いれば、全国で同時に授業は成立してしまうのか?と勘違いしてしまいます(もちろん教育はこればかりでないことは承知しております)。

本記事の1分解説動画はこちら(動画生成: NoLang (no-lang.com)。


ただ、ビジネスシーンでは、これは成立することもあります。


例えば、自身の関連しているビジネスについて、特に破壊的イノベーションについてクリステンセンに相談したい、ドラッカーを師事したい、イノベーションについてシュンペーターの講義を受けてみたいなど・・・

現在では、上記を実現するには、コンサルティング企業に相談する、ビジネススクールで学ぶなど高額、もしくは時間を要するかもしれません。

似たような現象は、本ブログの記事:「民主化するTRIZ:生成AIが変える発明と問題解決の未来」でも記載しましたが、TRIZという発明技法を専門コンサルタント等に依頼するのは高額、かつ、自社にて身につけるには教育が必要で同様な状況と言えます。

現在では、チャットボットの登場がTRIZを安価で体験できるため、ある意味破壊的な様相を示しています。

話を戻して、クリステンセン、ドラッガーなど、著者の書籍や論文とAIを融合させ、著者の知識や視点をいつでも気軽に会話形式で学べるのあれば、それは、新感覚のナレッジチャットサービスということができます。

折角ですので、これをTRIZ手的に考察すれば;
*発明原理については、TRIZ | 高度化技術開発支援@ぷろえんじにあを参照

  • 高価な長寿命より安価な短寿命原理(27):高価な専門家のコンサルティング、教育費用をAIで代替。
  • フィードバック原理(23):AIとのインタラクティブな会話を通じて読者がリアルタイムに質問でき、学習効果を高める。
  • 仲介原理(24):AIチャットボットという媒介を通じて、著者と読者の間に新しい接点を創出。また、最新情報は常にアプリで通知。

の組み合わせと解釈できます。モデルとしては以下が考えられます。*書籍ですので著作権の考慮は必須です。

項 目内 容
基本サービス書籍購入者が無料で一定期間、AIチャットボットのアクセス可能
拡張サービス(プレミアム)継続的な利用・追加の質問・専門的な解説を月額サブスク提供
ビジネスパートナーシップ出版社・著者とのレベニューシェアで協力体制構築
販売促進AIボット付き書籍としてプロモーション。書籍販売ページやアプリでの導入


これらはまったく新しいわけではなく、すでに、NotebooklLMでは、さまざまなドキュメントをインポートし、内容に関する質問や指示をチャットで入力することで、必要な情報の検索や処理を簡単に行うことが可能で、情報整理や検索の効率化を促すAIツールとなっています(NotebookLMとは?)。

また、先日発表されたOpenAIのResponses APIでは、ファイルサーチによりPDFを読み取り・・・ここで書籍を長めのPDFと考えれば、専用チャットボットは魅力的です。

企業に目を向ければ、すでに類似のサービスの多くはローンチされているかと思いますが、社内で蓄積された膨大な技術資料や設計ノウハウをAIチャットボット化し、社員がいつでも必要な知識を迅速に得られるようにできます。実は、このような過去の書類群は価値がないのではなく、現在の仕様の基礎になっていることが多いため有用です。

また、不足する基礎的データ取得を若手が担うことで、システムの構築と教育が一石二鳥となります。

ただ、これは上述の書籍の場合とは異なり、資料の重要性は社内の者でないと判断できないため(もし業者に依頼しても、説明書などとは異なり、情報がかなり非対称になるため)、まずは特定分野でのテスト的な導入が必要になりますね。

まとめ

上記のようなサービスは、書籍や社内技術資料をAIと融合させ、知識をより身近で実践的なものにするものです。著者や専門家の知見を対話形式で学ぶことで、単なる読書にとどまらず、インタラクティブな理解が可能になります。

さらに、この仕組みを社内技術資料に応用すれば、ノウハウの属人化を防ぎ、必要な情報を即座に引き出せる環境を実現できます。ただし、情報の整理や重要度の判断が必要なため、まずは特定の分野で試験導入し、効果を測定するアプローチが有効でしょう。

これからの時代、知識は「読むもの」から「対話するもの」へと進化するかもしれません。このような進歩が、どのように企業や個人の学び方を変えていくのか、今後の発展が楽しみです。


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エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

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