社長の予備校でも、幹部候補生の研修所でもない。
ただ、論理的な面が求められるのは、社長や幹部候補生と同じである。
競合企業が新製品を発売・・・こちらも新製品で対抗する。値引きなら値引き、広告宣伝なら広告宣伝・・・
言うまでもなく、これは「業界の収益を落とす無意味な行為で、ヘッド・オン・ファイトと呼ばれる」ものである[1]。
例えば、こういった資源の消耗戦は、ホンダ vs ヤマハの例などで知ることができ、事業戦略を整える訓練をする。
上の例は、最近では、競合企業というよりは、それらの企業に影響を及ぼす大きな外的勢力の影響が強く、やむを得ず・・・かもしれない(例えば、電機メーカーに対する大手量販店など)。
結局は、当該企業はどうあるのかのビジョンや理念が大切で、要は「うちはこうあるべき」である。トヨタはGMを救える数少ない企業であるが、救済後、支配していくのかどうかにMBA的な答えはない。その時の経営者が短期的な利益か長期的な利益かのどちらを優先するのかの決定次第である。
とは言うものの、下に示す様に、昨今の市場ではそうは言っていられないほど、市場は冷めている。
バブル後の株価、ドル円推移(週足)
ビッグ3やシティが予断を許さないので、不安定な時期ではあるが、日本が味わったバブル後では、リーマンの破綻を加味すると、現在地は97~99年ぐらい?まで一気に進んでいるようである。
・・・ここ2,3年が勝負時でしょうか。。。
<参考資料>
[1] 大前研一,「最高の経営教科書『孫子』を私はこう読む 第二回」 DIAMONDハーバードビジネスレビュー Management & History vol.2, 2009.2, pp2-8.
photo by Maco
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