劇的瞬間―『ティッピング・ポイント』の源泉とは。

2009年12月6日

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企業は、当該組織のコア・コンピタンス、いわゆる得意技で如何に収益を計上するかが焦点であったが、近年の社会的責任を果たすことや地球環境を鑑みた事業展開となると、得意技に利益があり、社会的に“善”でなければ、存在意義を問われるようになっている。

それは、経済の背景が、経済学上の背景から心理的作用が加わった動きを見せるようになった現代では、簡単な話、いくら収益があろうとも、株が売られ、タッチダウンすればそれで終わりだからである。

極端な例では、つい最近の米国など、倒産するかもしれない、という情報が流れただけで、(業績に関係なく)株が売りに売られてしまう、という動きが挙げられる。

企業の存在意義を示すことは大変に困難なことなのである。


とはいうものの、これまでに劇的に売れた商品、サービス、劇的な変化を遂げた企業、はたまた、犯罪率が劇的に減少するなどの社会現象など、企業(や公共サービス)はそれを求められる。

さて、それらは、どのようにして成されてきたのだろうか?

意外に、劇的現象のはじまりは、小さな変化であることが多く、“ティッピングポイント”という言葉で説明されることが多い。

マルコム グラッドウェルによれば、
“ティッピングポイント(TP)”は、「あるアイデアや流行もしくは社会的行動が敷居を越えて一気に流れ出し、野火のように広がる劇的瞬間のこと。」

であり、マーケティング理論では:
「アーリーアダプターからアーリーマジョリティーへいく時点で、“ブレークスルー(Breakthrough:不連続な拡大時期)”が発生すると言われています。」
--> 新社会システム総合研究所ホームページより

ということらしい。具体的な方法論へは収斂されはしないが、これは「小さな変化」の積み重ねから始まる。何かの習得では、『ある時(あるきっかけ)に、急速に上達した』などが代表的な経験ではある。

何か物事が、ある方向へ…決まっているかのように、何かに動かされるように…とは、アガサ・クリスティの『ゼロ時間へ』での“ゼロ時間”で、これも面白い。

ビジネスとは冷酷な面もあり、あるビジネスへ参入するのであれば、当該企業の出口が見えなければ迷子になるだけである。最初から終わりをある程度は読んでおかなければならない(状況の変化に応じて出口を変化させる)。

そこには、当然、“小さな積み重ね”を評価する企業組織の土壌がなければ、劇的変化は起こらないだろう。


・・・私の灰色の脳細胞が活動を始めた…。あっ、いやいや、真相はまだまだですね。。。




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