米国の株式市場と相関性の高い日本の株式市場も同様で、下に示す様に、株価の落ち込みとともに、騰落率(前週比)の動きもかなり大きく、市場は混乱している様相である。
●日経平均と対前週比騰落率(週足、2006/1~2009/2)
シティグループ、AIGに絡むストーリーは織り込み済みだとされていたが、なんと言おうと日本と同じ轍を踏む米国には、まだ自動車メーカーの清算が残っている。歴史的な大統領とは言え、再建は困難を極める。
日本に目を向けると、GDPの実質成長率は下に示す様に大幅に落ち込み(データは内閣府)、これに寄与する要因は「輸出」が大きく寄与している。
●GDP実質成長率(1995~2008、内閣府より)
この日本の状況が、世界的にはまだマシなのだから、今回の危機の深刻さが伺える。
- *記事のグラフについて:グラフ描画に使用した生データについては、以下のページにまとめていますので、よかったらご活用ください。
- 日経平均と対前週比騰落率
- GDP実質成長率
- バブル崩壊前後からの日経平均、ドル円推移(週足)
・・・まだまだ市場は荒れ模様のようです。
<参 考>
[1]「シティ、なお収益悪化懸念、米政府、「破綻回避」の決意」日本経済新聞7面, 2009.2.28.
[2]「AIG、解体で損保に回帰(ウォール街ラウンドアップ)」日本経済新聞夕刊4面, 2009.3.3.
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