永遠の法則はないでしょう。。。

2009年3月5日

有意差あり!

t f B! P L
問題を解決する際に、最初に決定すべきことは”測定系”を定めることであり、次に、”目標”を設定することである。

例えば、製品性能、製品エラー率、機械稼働率・・・などは工場で一般的である。シックスシグマなどでは、そのターゲットをシックスシグマレベル(100万分の3,4回)程度に設定している。

これに限らず、問題の種類による種々の要件で、その目標があるはずである。

今日の話は、なんでもかんでもその基準を満たせばいいというものではない、ということである。

意外に落とし穴はある。わかりやすい例としてシックスシグマを導入した時のことを思い返すと、その決定的台詞とは・・・


それはシックスシグマレベルか?

であろう。


一見、普通の台詞だが、確かに、あるプロジェクトではいい質問かもしれないが、多くのプロジェクトにとってはどうであろうか?

この記事のオチはお気づきのように、シックスシグマレベル(100万分の3,4回のエラー率)の妥当性である。


極端な話であるが、ある工場の工程の不良率には相応しいかもしれないが、例えば、胸部レントゲンによる重大な被爆がこの確率で起きれば・・・大惨事である。

あの基準は目安であって、絶対的なものではない(が、当初は”シックスシグマレベル”です!なんてプレゼンしちゃうんですよね)。

シックスシグマレベルであればOK?
仕様範囲だからOK?
はたまた、あの人が言っているからOK?

それが、どのような経緯で決定されているのか検証することも大切である。数字は追い込んで、捕まえなくてはその数字が持つ力を発揮できない。


・・・ある企業の問題群すべてに適用できる基準。。。なんてものはないはずですよね。


*こういった中、シックスシグマでは、従来より日本にあったZD運動、ディフェクトやエラーをゼロにする画一的な目標ではなく、「シックスシグマ」レベルという一応の目標を定めることにより、目標に対するチームの議論の活性化、または、具体的な数字の表示による統計分析の入りやすさなど、一定の評価を得ています。


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エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

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