シックスシグマ③(事前研修)

2007年12月28日

シックスシグマ

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いよいよコンサルティングを受ける前の社内事前研修が始まった。講師はブラックベルトの先輩が行なうことになっており、さすがにプレゼンテーションも慣れている様子である。
このような企業の姿勢は評価すべきである、と思っている。外部にコンサルティングを依頼する経営決定が下されると、コンサルティングを受ける側は、いくらお客だからと言って、何もしないで望むというのは、失礼である、というより、効率が悪い。理解不十分でコンサルティングの期間を延長されると余計なコストが発生するからである。

さて、内容は、測定システムの構築、FMEA分析、工程能力分析、プロセスの考え方、基礎統計(平均値、中央値、標準偏差、分散、尖度、歪度、グラフ表現など)、各種検定(t検定、等分散検定、中央値検定、分散分析など)、実験計画法、リーン生産…事前研修では、これらを一週間ひたすら座学で学ぶのである。

見てみれば、これらのツールは全く新しいものではないが、それらをシックスシグマと名づけ、マネジメントシステムに落とし込んでいるところが売りなのである。
さらには、将来を嘱望する(出来れば)若手にリーダー(ブラックベルト)を任せるのであるから、エグゼクティブは問題解決能力を測定できる機会となる。

従って、一般従業員には「教育」、ブラックベルトには「問題解決能力」、エグゼクティブには「マネジメント」(何人ものブラックベルトを抱え指示するか=問題解決を待つ姿勢は減点)、とうまく自社に取り込めば、大きな効果となり、良質なコンサルティング会社もそれを望んでいる。

事前研修を終え、オーバーヒート気味の頭を抱えた私の次なる課題は、チーム編成であった。(つづく)

(「シックスシグマ③(事前研修)」了)
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