シックスシグマ④(チーム結成 能力を集めろ!)

2007年12月29日

シックスシグマ

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私が勤める企業では、チームの編成はブラックベルトに任されており、やりやすいように配慮してくれていた。…とはいえ、入社して2年やそこらの若輩者には、逆にこれはつらいもので、シックスシグマ自体が通常の業務以外のことを行なわなければならない、ということより、そもそもシックスシグマ否定派が各所に潜んでいることもある。

幸いにも、私の初めてのチームの中にも否定派はいたかもしれないが、さすがに2年やそこらの若輩者に頼まれれば仕方がない、ということで大きな問題にはならなかった(当時、開発設計を業務としているという点で、生産技術や生産現場との関わりは深かったが、当然、深い人脈は持っていない)。

だから、逆に素直にチームに必要な能力を集めることが出来た。そして、第一回目の打ち合わせを行なったわけであるが、直感的にうまくいくと感じた。彼らは過去の伝説に振り回されるのではなく、また振りかざすのでもなく、データを尊重する姿勢であったからである。

チームには「グリーンベルト」と呼ばれるブラックベルトの手足となるポジションが設定されている。ブラックベルトがプロジェクトをいくつも抱えた場合(研修では1つです)、プロジェクトの成否はグリーンベルトにかかってくる。第一回目の打ち合わせで、生産効率を低めているボトルネックが推定されたので(これは後にデータを取得します)、その課題に関連の深い、生産技術の方にお願いした。結局チームは以下のように編成した。

シックスシグマのチームはクロスファンクショナルなことが特徴である。

チームは計6名。[()内はそのメンバーの特徴です。]
ブラックベルト:私
グリーンベルト:大よそ推定した課題に深く関わっている方(生産技術、AB型っぽい性格)
メンバー:生産現場の方2名(職人気質なベテランとなんでもできる主任)、設計部の方2名(誠実な人と世話好きな人)

現在になって振り返って考えてみると、このチームは私には贅沢なチームであった。

そして、「生産効率」を高めることを目的とし、そのボトルネックを特定する作業(データ取得など)が始まっていくのである。(つづく)

(「シックスシグマ④(チーム結成 能力を集めろ!)」了)
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