社会人MBA-技術者編

February 3, 2010

大企業病のなかで作用する法則とは。

多くの組織は、大きくなるにつれて、垢も溜まり、いわゆる“肥大化”する。このメリットは効率的な分業であり、デメリットは、肥大化に伴い各組織を連結する業務も肥大化してしまうことである。

効率的な分業の副作用は、部分最適化もしくは、カイゼン放棄(考えない)であり、肥大化の影響は、いうまでもなく、経営資源の肥大化=費用効果の逓減である。

このようなことに対して、一般的には、大企業病官僚化などの表現がよく使われると思う。

対処は、「ゼロベース」から創っていくことであり*、要は文化を変えるほどの行為をしなければならない、ということである。例えば、大幅な人員削減、新たな人員採用により、人の入れ替えで文化を変えるなど(創業理念との関わりを鑑みながら)、大手術である。


そもそも、そのような状態になったのだから仕方がない。


また、組織内部に目をやると、おそらく、以下の法則が現実的に、働いているであろう。


*   *   *   *

パーキンソンの法則
WikipediaIT情報マネジメント用語辞典

  • 第一法則:仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。
  • 第二法則:支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。
  • 第三法則:拡大は複雑化を意味し、組織を腐敗させる。

  • また、「間接業務は目的とは関係なく、人の数に比例して増える」と組織が肥大化する法則性についても指摘している**。

    ピーターの法則
    Wikipedia―法則の「概論」より、
    ピーターの法則は、「全ての有効な手段は、順次さらに困難な応用に適用され、やがては失敗する。」という、ありふれた現象の特別な事例である。

    (中略)ある人材はその組織内で昇進できる限界点に達する。人は昇進を続けてやがて無能になるが、必ずしも高い地位がより難しい仕事であるという意味ではない。単純に、以前優秀であった仕事と仕事内容が異なるだけである。要求される技術をその人材が持ちあわせていないだけである。

    例えば、工場勤務の優秀な職工が昇進して管理職になると、これまで得た技術が新しい仕事に役立たず無能になる。このようにして「仕事は、まだ不適当な地位にまで達していない人材によって成される。」こととなる。

    *   *   *   *


    ピーターの法則では、要は、昇進するほどバカになるのは、昇進により新たな業務を行なう時、そのスキルは新入社員程度なのだから、事前に教育しておくことが最善の準備である。

    パーキンソンの法則の場合は、ゼロベースで考えられる幹部、従業員の教育が好適な対策である(これは結構難事かもしれないが・・・)。


    結局は、一番忘れやすく、簡単に省いてしまう“教育”に行き着いてしまう(このブログはそういう論旨なので、御勘弁を…)。


    企業に期待してもはじまらないので、種々の情報が容易く手に入る現代では、自らを訓練する=学習することを、自律して進めていくことが大切でなのである。


    ・・・簡単な話、今後、ますます直面する答えのないビジネスにおいては、訓練された、また自前な行動を取れる(経営陣を含めた)従業員しか役に立ちません。



    *及び**「大前研一の日本のカラクリ」,PRESIDENT 2010.2.1号,pp82-83.

    <関連書籍>
    C.N.パーキンソン著, 森永晴彦訳, 『パーキンソンの法則』至誠堂, 1996.




    *記事の内容と写真は関係ありません。
    photo by Sothei

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