戦後からこれまで、日本の製造業にはQC(Quality Control)が底流にある。いわゆるカイゼン気質である。その後、QFDやTQC、TQM、シックスシグマ、カンバン方式、タグチメソッドなど多くの手法により種々のカイゼンを行ってきた。
最近、製品・サービスを提供するにあたりリスク、不確実性が高まり、手法ではなく、いかに論理的に問題を解決するか、また、問題を定義するかが課題となっている。
旧来のマネージは、価格も安く、高品質で短納期に商品化することが主要課題であったが、”待機”も立派なオプションとなりつつある。今このマネージをしたら、従業員が働かされるだけである、というのも、昔ほど正社員がいないため、アルバイト、派遣などにより固定費用を低く設定し、現存のシステムを効率よく回るシステムになっているからである。
現在、このようなマネージを押し付ける幹部がいたら、失格だと考えてよい。
さて、現在のような成熟な機会を乗り切るために、あらゆる手法が提供されている。
しかし、それは、ソリューションではなく、メソッドである。
答えは教えてくれない。基本なだけである。多くの書籍も発売されているが、”こういう時のこういう状態でこういう構成員がいて・・・”結局、応用であり、使うシーンは限られている。
これは、当たり前のことである。
アイデア、コンセプトを評価するのに「実験計画法」を積極的には使用しない。
最適化を行なうのに、QFDを展開しない。
ソリューションは自分で、もしくはその組織で導くものである。
あらゆる手法、方法は支援するに過ぎない。
・・・銀の弾丸は自らが作るのである。
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