社会人MBA-技術者編

March 14, 2010

QFD、TRIZ、タグチメソッドがどうして簡単に使えないのか。③-1

QFD(品質機能展開)TRIZ(発明技法)、及びタグチメソッドは何故簡単に使えないのだろうか?


今日は、タグチメソッド(実験計画法)についてである。


タグチメソッドでは、まず、実験計画法での分散分析や種々の統計をある程度は理解しないと、あの割り付けやSNの話の凄みが味わえない。


その実験計画法では、一度でも“最適化”してみないと、その手法の便益を享受できない。



3D-CADなどを用いた際に行なうタグチメソッドとの共同作業は、何せモックも組まなくていい(プロトタイプを試作しないなど)、画面上の話なのでトコトンまでシミュレーションを行うことができる。


ここまでくれば、いいことばかりだが、いや、いいことばかりである。


なぜ、簡単に使えないのか?
第一に、QFDと同様、統計学の壁
第二に、実験が必要

である。



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第一の統計学は、QFDと同様である。


シックスシグマのブラックベルトは、実験計画法を習得する。実は、このときの研修が最も楽なのであるが・・・それは、実験計画法は「最適化」だからで、その課題に有意な因子は、「最適化」の前の「分析」の段階で因子を把握しているからである(もう、何が原因か因子はわかっている)。


解析のほとんどは、統計解析ソフトの寄与であり、私達はそのアウトプットされた情報の見方、捉え方を習得する程度である。


おそらくは、統計解析ソフトを提供する企業は、セミナーを多く開催しているので、習得の機会は多い。


そう、多くの使用目的は「最適化」であり、犯人は分かっている。あとはその設定だけなのである

おそらくは、統計的概要を把握する、というよりは、ソフトウェアの使用の仕方を習得すれば、多くの場合に使用できるようになる(統計的概要は少々?でもいい)。


近年のソフトウェアの発達により第一の問題は解決されつつある。




何より、数学的には、古くから実証されており、品質工学という分野の確立にも貢献したこの手法が、近年まで、爆発的に普及しなかったのは、この統計計算にある。

それは、一昔前は、実験より、計算に時間がかかったためである(そりゃそうだ)。なにせ、計算機もない時代から、この手法は確立されていたので・・・。


さて、問題は第二の“実験”である。


研究開発者は、まだマシかもしれないが、例えば、生産現場の主任クラスが使用するシーンを想定してみると・・・生産現場で実験はできるのだろうか?みすみす、廃棄する製品を生産するようなものである。


その費用と時間を捻出できるかどうか、また、幾度かは小さな実験を行えるかどうか、いきなりの大実験は不安であろう。


さて、ここまでは、主に、実験計画法と称された“最適化”である。
(つづく)



<関連記事>
QFD、TRIZ、タグチメソッドがどうして簡単に使えないのか。①
QFD、TRIZ、タグチメソッドがどうして簡単に使えないのか。②


<代表的な統計ソフト>
Minitab
JUSEシリーズ
SPSS


<関連書籍>
○TRIZに関して
超発明術TRIZシリーズ (1)』日経BP社
*この書籍はシリーズ(6)まであります。
*産業能率大学 総合研究所からも案内がありましたが、現在は絶版です。
*Amazonでも在庫がないようです(2010/2末の時点)。

Darrell Mann著、中川徹監訳『TRIZ 実践と効用 体系的技術革新』創造開発イニシアチブ,2004.
株式会社創造開発イニシアチブのHPより。
*大阪学院大学の中川徹先生が監訳されています(紹介ページはこちら
*「TRIZホームページ」―TRIZは、こういうWeb上で情報交換することの方が一般的で、日本では、中川先生が運営されているページのことです。まずは、このサイトを参考にしてください。
*大手書店で販売されている書籍の多くは、管理者向けで実践できるものではありません(TRIZはとても一冊では説明できない)。
*TRIZ実践者が納得できる数少ない書籍です。


○QFDに関して
QFD3部作はこちらです。



○タグチメソッド(≒実験計画法)について
これについては、日本規格協会からの書籍が自習に適しています。

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