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今回は、前回の開発(設計)FMEAの続きです。
前回のように、システム(例では電池)を”機能”を意識してサブシステム(例の場合、電池の構成部材)にまで展開しました。今回はそれらを用いてFMEA解析します。
まず、故障モードを前回行なった機能の分類に従い「機能品」として記載します。続いて、その故障の「推定原因」、その故障モードが影響する機能品(例では”安全機構部”:どこで防ぐのかを考える)、システムへの影響(例ではその故障モードにより電池がどうなるのか)、故障モードの検知法、及び防止のための方策を、それぞれ記載します。(図はクリックすると拡大できます)
続いて、上図の基準に従い、故障評点、故障等級計算、致命度評点を行ないます。図での故障等級は”安全→危険”の順に”青→黄→赤”と色付けしています。設計上は、第一に”赤”の領域、次に”黄”で致命度評点が高い順に改良や再設計が必要になります(が、これは製品により異なってくると思います)。
これらは、エクセルなどの表計算ソフトを用いると間便に行なうことができ、「習うより慣れろ」で使用していくうちに理解が進みますし、製品開発のどのようなシーンで使用すれば適切なのかの理解も進み、経験を蓄積することで、当該企業の大きな知的財産にもなります。
組織的には、これらの評点を行なう際に、開発チームで行なうことで様々な議論が進み、チームの製品への理解が進みます。
このような手法やツールは、この組織への好影響が成果のほとんどと言っても過言ではありません。
*最初の善意の作成者の方は学習に苦労されますが、「チームの専門知識(この場合は設計技術)の習得は、何より組織に大きな好影響を与える」ということを考えると、その自己犠牲は何よりも当該企業に貢献している姿であるといえます。
(「シックスシグマ⑭補足(開発(設計)FMEA②)」了)
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