“なぜなぜ分析”が、なぜ出来ないのか?

2010年7月18日

t f B! P L
くだらないトンチのようだが、現場では、結構深刻な問題である。


カイゼン運動を展開している企業では、多くの品質技法などが従業員に教育、実施されている。「なぜなぜ分析」もそのひとつで、ある欠陥が表出した際に、行うことが多い。


例えば、その運動を展開している企業において、ある工程でトラブルが起こったとする。その時―

“これは以前にも起きたことなのか?”
“いや、なんだこれは?(想定していない?)”


と、そのトラブルが再発性のものなのか、想定していない(例えば、管理項目には入っていないなど)ものなのか、つまりは、(再発防止のために)是正しなければならないのか、また、予防策を確実にするためにどうすればいいのかを考えることだろう[1]。


そうなのである。要は“管理”に関する問題である。


確かに、“なぜなぜ分析”は、原因(根本原因)を探るのではあるが、その“なぜ”とは―
「なぜなぜ分析」は管理システムの欠陥を探す活動だから、「なぜ?」とは、「管理システムのどのような欠陥で起きたのか?」という意味である[2]。

だから、なぜなぜ分析は、そのトラブルが起きたメカニズムの解明を行うわけではない。


・・・所属する企業や組織で行われているのであれば、それは、なぜ、導入されたのでしょうか?




<参考サイト>
*下のサイトは幾度か紹介していますが、とても参考になるサイトです。
客観説TQM研究所,「[L]なぜなぜ分析(新版)」
[1] 「2.『なぜなぜ分析』 の手順」を参考。
[2] 「3-7『なぜ?』とは、何を尋ねているのか?」より。

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エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

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