藤森克彦,『単身急増社会の衝撃』

2010年7月25日

書籍

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公的なセーフティネットの拡充と地域コミュニティーのつながりの強化が必要(趣意)。

とは、著者の藤森が誰もが単身になる現状に危惧し、著したものである。

以前のこのブログの記事で、①単身世帯の増加傾向(以下の図)、②単身世帯は、未婚化、晩婚化や夫婦の死別などにより、すべての世代にわたって大幅に増加(今後も増加)している、ことを述べたことがある。


●家族類型別一般世帯数

こういったことは結構深刻で、著書でも述べられているが、今の日本の介護保険制度が単身者を想定していないことなど、冒頭のようなことは急務である。


さて、ビジネスで考えると、今後、4人家族を想定した顧客群が小さくなり、単身世帯をターゲットとした方がよりよいことは、特に小売や飲食(いわゆるファミリーレストラン)などでは顕著である。


“一人用○○”などが多くなっている。


また、アクティブなお年寄り向けのビジネスもスマートコミュニティ稲毛のように、これまで日本にはなかったスタイルを提案しているものもある。
(日本の場合は、上記に、病院、老健などの介護施設、そしてパッシブ向けの施設と連動していれば、まず、一人になっても間違いはないだろう。)



・・・私(団塊ジュニアです)が老人になる頃、社会は相当に変化してそうです。。。



*記事中のグラフ
「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」(2008年3月推計)、国立社会保障・人口問題研究所(http://www.ipss.go.jp/)を参考に作成。


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