
それは、経済学の書によれば―
「ある財に対する対価を支払わずに、その便益だけを享受する人*1」
である。
プロジェクトでも、何もしないでギャーギャー(かどうかは?)言って、ろくにタスクを遂行していないのに、プロジェクトが成功すれば、「私のおかげ」的な奴のことである(失敗すれば、『やめとけと言った』などといいます)。
*この段の内容は、記事下の参考にした記事(*2)に述べられている内容です。
【あ~、いるいる!】
多くのビジネスパーソンの方は、そう思われたと思う。このフリーライダーが現れた時の最大の問題は―
これまでに多くの研究が行なわれているが、はっきりわかったことは、「どんなに士気の高い集団でも、ひとたびフリーライダーが現れると、やがて皆がフリーライダーになる」という点である。
(中略)
つまり、まじめに頑張っている人も、一部のタダ乗り社員のせいでヤル気を失い、ひいてはフリーライダーに転じてしまう可能性が高いのだ。
これを「腐ったリンゴ効果」とよぶ*2。
ということであろう。
多くの人が最も嫌う問題―真面目な人にシワ寄せがいく―ことである。こういうことが起きない、いや最小限*にするための組織の仕組みや、個人の取り組みに、万能薬はない。
*“最小限”としたことについて:記事にもあるが、多忙な際にも定時退社する人であっても、実は、介護や子供の問題など理由を抱えている場合もあり、それは一意的にこの議論に入れることができないので。
如何に自律した組織、自律した従業員であるかは、独特の緊張感を維持することであるが、それは、各組織、個人により異なる。
・・・簡単に“泣き言”を言う人の要望を聞くことも大切(?)ですが、真面目な人は最後まで言わないことが多いので、経営者や組織管理者は注意が必要です。
<参考>
*1 N.グレゴリー マンキュー, 足立英之他翻訳, 『マンキュー経済学〈1〉ミクロ編
*2『「腐ったリンゴ効果」の恐るべき伝染力!社会心理学でわかる“タダ乗り”の意外なパターン 』ダイヤモンド・オンラインより(引用したページは記事中の6ページです)。
<関連書籍>
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