「QCサークルの効用と限界」より。

2010年9月5日

イノベーションレポート

t f B! P L

品質管理(QC)サークルは、短期間のうちに利益を約束するものではない。
このコラム(ウォールストリートジャーナルでの1982年の記事)は、上の最初のフレーズが結論である。*QCの概略はこちら。


記事の掲載は1982年だが、この当時は、made in Japan が世界に席巻していた時期である。もちろん、QCサークルは戦略的な意思決定に影響を与えるものではないが、コラムでは、その成功要因として以下を挙げている。

①労働者は聡明で、高い教育を受けている。
②経営者は労働側を信頼して、価格データや重要情報をすすんで提供し、彼らのアイデアを実行に移すための権限を与えてきた。
③労働側は快く、かつ熱心に協力する。

であり、効用の多くの源泉は、「従業員と中間管理層から自主的かつ草の根の運動」として出現し、日科技連が普及に大きな貢献をしたものである。


古き良き日本のようだが、現在、引退間際のベテランはよく知っている。

大幅な原価引き下げに成功したのは、新たな製造法、設計技法、販売方法の改良、配送など、戦略的意思決定によるものである。QCサークルではない。(趣意)


・・・結局は・・・ですね。


*2024年2月に改編(画像を追加しています)

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