と言われると、その回答は結構難しい。曖昧な部分もあり、設計部に属していても、研究開発行為が業務であれば、R&Dだと言った方がわかり易い半面、製品の形状やパッケージを設計していれば、デザイナーであろう。
日本的には、ポーターのバリューチェーン分析を参考にすれば、「技術開発」の“支援活動”に分類される。
ということは、工場にいる設計員は、“主活動”といわれる購買物流、製造、出荷物流や本社などの販売・マーケティング、サービスとの連携が欠かせなくなる。
実際にそうである企業は多いと思う。特に、電機メーカーでは、その昔、設計部が花形部署と呼ばれた部署であるため、今でも幹部の中には設計出身もいることであろう。
ブログ運営者が“設計”について述べる多くの時、引っ張り出す書籍がある。それは―
- Nam Pyo Suh著, 中尾政之 (翻訳), 飯野謙次 (翻訳), 畑村洋太郎 (翻訳) 『公理的設計―複雑なシステムの単純化設計』, 森北出版, 2004.
(一つの定義として)設計とは、“何を達成したいのか”と“どのように達成したいのか”の相互作用である。(p17)
そして、設計者が実行すべき項目とは―
「顧客ニーズを知り、その解決のための問題を設定し、統合を通して解を概念化する。そして、その解を最適化するために分析を行い、設計解を確認する(検証する)。」(同p17趣意)
さて、かつてGEが導入し、日本でも話題になった“シックスシグマ”であるが、そのプロセスとは―
「問題を定義(Define)し、その系を測定(Measure)する。そして分析(Analyze)し改善(Improve)、効果を維持管理(Control)する。」というもので、それぞれの頭文字をとって“DMAIC(ディーマイク)”プロセスと呼んでいる。
研究部門や開発部門でさえ、分析フェーズ内に“仮説&検証”を考えれば、多くの組織の課題、問題を解決していくプロセスとは上記のDMAICに包含され、そして、それらは“設計”である、とは言い過ぎだが、問題、課題解決は、自然にこのようなプロセスに収斂していく。
今、日本も含め言えることは、大きくはお金の流れが変わってきている、ということである。であれば、お金の儲け方、蓄え方も変わっていく部分も大きくなっていく。
・・・設計変更が必要なのです。
<参考書>
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