前回記事の宿題ー設計の概念レベルについて調べる件、以前の本ブログの過去記事が参考になりました。この過去記事(設計の概念化と利益の創出)では、設計の概念化と利益創出におけるその役割について論じ、設計プロセスが顧客のニーズを機能仕様に変換し、物理的な解決策と生産条件へと導く様子を記載しました。
読み返してみると、やはり「設計」の概念的な面では、公理的設計は避けては通れません。参照した『公理的設計』[1]では、公理的設計の構造として、領域の概念;4つの領域で設計の世界を説明しています。
*それぞれの領域の説明は、こちらの過去記事に記載しています。
これらの領域で構成されている過程を参考に、概念⇔手法軸を加え、設計研究をマッピングしたものが大富[2]が示した分類(前の記事で記載した図)となっています。
概念が幅広い「設計」行為ですが、こうして見てみると、問題解決フェーズと親和性が高いことがわかります。
ただ、ここでは、概念の調査を大切にしたいと思いますので、以下に次の宿題としていくつか文献を挙げ、次回以降レビューをしていきます。
宿題:調査した資料の深堀
例)調査した文献、サイトでの内容確認
例)現代でリライトするとすれば主な追記事項は?
確認する文献、サイト:
- 中沢, 「公理論的設計法」, 精密機械 50巻, 2号, pp341-346.
- 吉川, 「設計とは何か : 一般設計学の試み」, 日本機械学会誌, 84巻 749号, pp328-335.
- 公理的設計法入門(https://igatadesign.web.fc2.com/axiomatic_j.html)
- 畑村創造工学研究所(https://sozogaku.com/hatamura/book/mdc,mdc-14.php)
つづき:「設計理論の考察(実践への応用):③公理的設計とは?文献レビュー」
参考:
[1] Nam Pyo Suh(原著),中尾 政之 (翻訳), 飯野 謙次 (翻訳), 畑村 洋太郎 (翻訳)『公理的設計』, 森北出版,2004.
[2] 大富, 「製品開発における上流設計の重要性とその方法」, 東芝レビュー Vol.60 No.1, 2005.
[3] Nam P. Suh (原名), 畑村 洋太郎 (翻訳), 『設計の原理』, 朝倉書店,1992.
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