設計理論の考察(実践への応用):②設計の概念化(公理的設計)

2024年3月11日

設計理論の考察(実践への応用)

t f B! P L

 前回記事の宿題ー設計の概念レベルについて調べる件、以前の本ブログの過去記事が参考になりました。この過去記事(設計の概念化と利益の創出)では、設計の概念化と利益創出におけるその役割について論じ、設計プロセスが顧客のニーズを機能仕様に変換し、物理的な解決策と生産条件へと導く様子を記載しました。


また、業界内における利益創出の場所の動的な性質と、設計者やマネジャーが将来の利益創出の場所を予測することの重要性についても触れています。

読み返してみると、やはり「設計」の概念的な面では、公理的設計は避けては通れません。参照した『公理的設計』[1]では、公理的設計の構造として、領域の概念;4つの領域で設計の世界を説明しています。

それぞれの領域の説明は、こちらの過去記事に記載しています


これらの領域で構成されている過程を参考に、概念⇔手法軸を加え、設計研究をマッピングしたものが大富[2]が示した分類(前の記事で記載した図)となっています。


概念が幅広い「設計」行為ですが、こうして見てみると、問題解決フェーズと親和性が高いことがわかります。


ただ、ここでは、概念の調査を大切にしたいと思いますので、以下に次の宿題としていくつか文献を挙げ、次回以降レビューをしていきます。



宿題:調査した資料の深堀

例)調査した文献、サイトでの内容確認
例)現代でリライトするとすれば主な追記事項は?


確認する文献、サイト:


つづき:「設計理論の考察(実践への応用):③公理的設計とは?文献レビュー


参考:
[1] Nam Pyo Suh(原著),中尾 政之 (翻訳), 飯野 謙次 (翻訳), 畑村 洋太郎 (翻訳)『公理的設計』,  森北出版,2004.
[2] 大富, 「製品開発における上流設計の重要性とその方法」, 東芝レビュー Vol.60 No.1, 2005.
[3] Nam P. Suh (原名), 畑村 洋太郎 (翻訳), 『設計の原理』, 朝倉書店,1992.


自己紹介

自分の写真
エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

このブログを検索

最近読み返した過去記事

テクニカルマネジャーの役割 1/2

昔、係長、今、テクニカルマネジャー いやに便利な受け皿となっている役職であるが、この周辺の役職次第で組織は大きく活性化する。何より、課長、部長は日頃のあまりにも繁多な業務の中、そう思っているであろう。 職務を分担したり、肩書きを付けたりすることは、だんだん人間が働かなくなるこ...

ブログ アーカイブ

QooQ