効率が落ちるというよりは、利益を創出する期間が短いため、次々に商品化しなくてはならず、分母が大きくなっている感がする。
この変化は、イノベーションの課題が変化していることが挙げられ、
①プロセス→プロダクト
②連続的→不連続
③アーキテクチャが所与→その変化を含むイノベーション
としている。
この議論は非常に難しい。右だといえば、左だ、長いといえば、短い、など、分析の整合性において、自らの主張を裏付ける製品は多すぎるためである。簡単な話、クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』はよく売れているそうであるが、日本の企業には当てはまらないことのほうが多い。
松下、ソニーなど多くの企業が破壊的イノベーションに対応できている。ソニーは何かと語られるが、例えば、記録メディアとしては不連続な技術が連続しているにも関わらず、ウォークマンはテープ、MD、CD、半導体と非常に対応できている。半導体でも成功している(トップシェアを取れなかっただけで、利益が出てれば問題ないのである)
学者にも限界がある。企業の実情は学者にはわからない。開発経験がないのだから。
しかしまた、実務者の限界は、体系的に考察できないことである。学術経験がないのだから。
こういった面で、コラボレーションであるビジネススクールの意義は非常に大きい。
・・・右方上がりの成長から、先が読めない現代では、こういったどちらとも取れない(学者&実務者)場が必要ではないだろうか?
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