Wekaに関する記事はweka データマイニング記事よりご覧ください。
いよいよ、研修が始まるのであるが、研修は、下に示すように、各フェーズごとに一週間の座学+オンサイトサポートとなっている。
まず、各フェーズの内容を月-金の9:00-17:00まで実施される。私の時の研修は米企業のコンサルティングに依頼していたため、通訳の方が準備されており、講義にも時間がかかっているのかもしれない。講師は米国人でなるべく分りやすい英語を使用する配慮もみられたが、外国語で何かを学ぶのはやはり難しいので、通訳は必要である(私の英語力では…)。
とりわけ、Aフェーズは各種統計分析を学習するので、統計学がメインとなり、これはいつも遅くまでかかっていた。Iフェーズ、Cフェーズは研修自体はゆったりなペースになるが、いよいよプロジェクトが終盤にかかってきているので、それどころではない。
さて、一週間の座学が修了すると、図のように一週間期間をあけてオンサイトサポートというサポートが準備されている。
ここでは、各フェーズの習得事項をプロジェクトに活かしているか、課題や問題があれば、問題解決に向けてアドバイスを行なう場であるが、もうひとつ目的は、研修者を採点することでもある。各ツールの理解度を採点するのである。この採点は本人にフィードバックされる。
このサポートの講師は座学とは異なり、頭が切れることが求められている(ティーチングの方の方がランクが下という意味ではありません)。プロジェクトの概要は企業から伝えられると思うが、こちらから、座学の研修を受けての成果を、その日初めて提出し説明する。その中で、指導しなければならないのであるから、切れる、いや、論理的なのである。
そして、一週間が経ち、また、座学の研修が始まる…というサイクルになるのである。座学の研修スタート時にもプレゼンテーションが課せられているので、シックスシグマ研修中、シックスシグマ運動に費やす時間は60-80%にもなる。
最後に、プロジェクトのリポート提出、社長を含む経営陣へのプレゼンテーションを行い、ブラックベルトの資格是非をコンサルティングが判断する。
しめて数百万円/人!
様々な企業に伺ったところ、当時(5,6年前)の相場は350-500万円/人である。
高いように思うが、シックスシグマの場合、学習することが基礎統計、種々の分析(工程能力分析からはじまり、FMEA分析や簡易型QFDなど)、実験計画法、リーン生産など製造業では骨格となることばかりなので、研修を受けたものは将来的に、企業に有益となるとなることは間違いなく、研修への投資は有望なコール・オプションであるといえる。
*お気づきのように、シックスシグマはDMAICモデルであり、本記事の図ではMフェーズから始まっています。Dフェーズ(問題、課題を定義するフェーズ)は研修前に終了させておく必要があります。
これもコンサルティングと事前にプロジェクトセレクションが実施され、詳細を詰めていきます。
(「シックスシグマ⑨(研修スケジュール)」了)
*ブログ中の図はクリックすれば、拡大されます。
*本ブログ記事の下「Labels」の「シックスシグマ」をクリックすると、シックスシグマに関する記事が一括掲載されます。
0 件のコメント:
コメントを投稿