変化―ある性質、状態などが他の性質や状態に変わること。
変更―変え改めること。
変革―社会、制度などを変え改めること。また、変わり改まること。
(『現代国語例解辞典』, 小学館, 1985より。)
そして、イノベーションとは、基本的には<何かを新しくする>ことである。“変化”とともに述べられることが多い。
製造業では、製品をはじめ、製造、納入など、各種の“仕様”が存在し、その手続きのひとつに“変更”がある。いわば、期間限定のお試し期間的な目的でこの手続きは認められる。
(「仕様を変更する」など)
なので、「変わる」ことを意味する中では、結構、意味合いが軽く使われる。
厄介なのは、“イノベーション”を“変更”的に捉え、経営、運営に活かそうとすることである(軽く使うことを意味しています)。
例えば、とにかく何かを変えなくてはならないので、無理に製品、サービスの改良を行おうとする(擬似改良)などは代表的である。
また、逆に、イノベーションを劇的な変化=変革、の様に捉え、少々の変化では納得しない場合もある。
こういった例は、もはやイノベーションは、その言葉が利用されているだけである。
こういった議論で大切なことは、「何を何にどのように変えるか*」である。
*Robert E. Stein 著, 川辺恭寛ほか訳, 『TOCハンドブック―制約条件の理論』,日刊工業新聞社, 2000, p2よりTOC思考プロセスの趣意)
確かに、あらゆる変化に慣れてきた現代では、短期間に、少ない労力で、大きな成果を求めてしまう嫌いはある。
だが、それは、かつて日本が嫌ってきた四半期業績重視米国型経営(ながっ!)であって、突き詰めていけば、リストラが最もその期待に応える運営である。
長期的な視点では、それは慎まなければならないだろう。
・・・ともあれ、一番最初にするべきことは、ビジョンを示すことです。でなければ、構成員はどの方向へ変化するのかわかりません。
<参考書籍>
photo by Maco
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