研究開発投資が収益に結びにくい、いわゆる効率が低い。
このテーマは、研究開発を行う企業では、近年、大きな課題であり続けている。
背景には、本レポートでは(趣意)―
「日本の得意とするカイゼン=プロセス・イノベーションにおいて、欧米企業が製品のモジュール化や新興国を巻き込んだ製造モデルを構築したことにより、その価値が低下している。」
と述べている。
特に、技術に関して、何も真っ向勝負でなくていいので、日本の従業員のカイゼン気質を身に付けることが困難であれば、他の方法で勝負すればいいのである。
やはり、研究開発を促進することそのもの、というよりそれらを収益に結びつけることが肝要であり、MOT人材の育成などを提唱している。
ご参考まで。
<参照元>
○日本企業の競争力低下要因を探る~研究開発の視点からみた問題と課題
みずほ総合研究所, 2010年9月29日
<参考までに>
榊原清則, 辻本将晴, 「日本企業の研究開発の効率性はなぜ低下したのか」, ESRI Discussion Paper Series No.47, 2003年6月
榊原清則, 「展望論文:日本の技術経営-研究開発は経営成果と結びついているか」, 技術革新型企業創生プロジェクト(ルネッサンスプロジェクト), ディスカッションペーパー, 03-01, 2003年10月
0 件のコメント:
コメントを投稿