食べるという行為

2007年2月10日

書籍

t f B! P L
『病気にならない生き方』は多くの人に読まれた書籍である。いわゆるベストセラーである。それだけ、健康に関しては関心が高いのだと思う。
そもそも薬剤は、対症療法なのはよくわかる。抜本的には治療できない。が、必要なときもある。

著者の記載の中に、工場由来の食品、という表現がある。企業は消費者のニーズに応えるもので、こういった食品を嫌うのであれば、消費者が顧客の声として企業に届けなければ、問題がないのは、商品が認められている証と企業は受け取ってしまう。
学生の頃、バイトである食品と関わっていたことがあるが、あれを見れば、食する気は失せてしまうことがある。(すべての食品がこうだということではありません。誤解されぬようお願いします)

消費者の見識が高くなれば、企業も変わるだろう。競争が始まるからである。

学生の頃、サークルで、食品添加物のことについて調査したことがある。確かに多い。単品での影響はクリアしているが、ご存知のように化学反応では主反応より副反応のほうが影響が把握しにくいため、自分の体での結構蓄積されているものの反応は・・・と感じたものである。

が、この(添加の)成果がなければ、これだけ多くの人の胃袋を満たせないのも事実である。

現代社会では、これらの摂取機会をいかに減らせるか、だと思う。

著者の記載の中で、カロリー計算について書かれている(良い、悪いではなくひとつの指標として)。(著者もそういっているが、盲目的になってしまうと、という意味で))この傾向は、企業が従業員に値札をつけることと同様の行為であると思う。企業の場合で考えれば「人間」の視点が欠けているのかもしれない。

それぞれの文化圏(国でもいい)では、それが、宗教的な儀式であれ、習慣であれ、食事の際に感謝の意を表する。著者の表現を借りれば、命で命をつぐのである。
表現の仕方が同じ文化圏でも様々であろうが、個人で異なっていようが、とても大切な行為だと思う。
どの食材を見ても、食しても、カロリーの数値が浮かぶのは、なんとなく悲しいような気がする。

・・・我々は新種ではない。長く長く、自然とともに生きてきている。その歴史は体に染み込んでいる。完璧な自然に反すれば、それだけ副作用は大きい。


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