バイアスのかからない者はいない。我々は何かしらのバイアスにより種々の場面で意思決定を行なっている。
著者は記憶情報によるものとして:
①利用可能性バイアス
②代表制バイアス
③アンカリングと調整
を挙げている。
①はいわゆる思い出しやすい事象。例えば、報道される情報はそうである。バイクの事故と結核で死亡する人とどちらが多いのか?バイク事故の報道が多くされているが、結核である。殺人、癌は多く報道されるので身近であるが、実は糖尿病の方がかなり多い。
②はステレオタイプである。少数の事例から仮説が成り立っている。2,3人しか中国人を知らないのに「中国人は・・・」、4,5人しか若い人と接していないのに、「最近の若いやつは・・」、のことである。
③は提供された情報や自分が持っている情報を基準点とし、これを調整して判断する方法。例えば、あなたが面接官であるとき、非面接者の経歴から「こういう能力を持っているのでは?」と考えたり、いわゆるモノを売るとき価格をふっかけたりすることである。
・・・ある人のあるタイミングの意思決定は正しいのかどうかはわからない。要は、正しくなるようにあとの行動をとることである。
<参考>
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