仕事にやりがいを求めることは困難である。大抵の場合、やりがいを感じない仕事でも、いい方向に向かっていれば、それなりに感じるものである。
問題は悪い方向へ向かっているときや、導入時のスタートアップ企業のデッドバレーのように採算が合わない時に、やりやすいような環境を形成できるかにある。
著者は、仕事へのモチベーションが公平感・達成感・連帯感の要素によって説明可能であるとしている。
悪い方向へ向かっているとわかっていても、従業員が悪平等に評価されない公平さを感じ、水平(垂直)に連帯、そして、課題(や目標)への解決の達成に向かっていく。「熱狂」しなければ出来ないことである。
その源泉は、企業文化に由来するといってよい。いや、(経営理念というより)企業哲学であるかもしれない。
そのような企業文化や法律(ルールなど)が形成されているからこそ、従業員が「熱狂」し、従業員が「熱狂」するからこそ、関連する市場が活気づく。
そう、競争は経済的競争から人道的競争へシフトしつつある。
それには、流行の経営スタイル、流行の手法を踏襲するわけではなく、足元を固めることが、何より肝要である。
・・・汝の立つ場所を守り通せ。(ゲーテ)
<参考>
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