組織へコミットメントしている人は、そうでない人に比べて離職率が低い。経営者は安心して種々のOJTを展開できる。このことが、生産性を高め、企業の将来を救うと思われている。
そうだろうか?
マネージャーをされている人は、次のことを経験されている方もいらっしゃると思う。
「転職希望者(外でも通用する力を磨くという意味で)やMBA教育を受けている(学習意欲という意味で)人達で構成されたチーム、おそらく、長くは組めないチームでの成果は抜群であった・・・」
そのとおりである。
著者が紹介している調査では、「組織コミットメントが企業の生産性と関連を持つことは、ある意味で、幻想」、具体的には相関係数は0.05だそうだ。そのチームのメンバーからすれば、当該企業にしがみつきたいから、OJTを熱心に受講するのであろう、と言われても仕方がないのかもしれない。
経営者とは、そのような有能なタレントを引き付ける文化を創ることが優先される仕事かもしれない。
・・・彼らは放っておいても仕事をするのだから。。。
<参考>
『組織行動の考え方―ひとを活かし組織力を高める9つのキーコンセプト』 p226-227, 組織コミットメントと生産性より。
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