ピーターの法則

2008年3月2日

MBA

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「階層社会では、すべての人は昇進を重ね、各々の無能レベルに達する」(ローレンス・J・ピーター;詳しくはWikipedia)。

技術でいえば、優秀な技術者は優秀なマネージャーであると限らないことである。

よく言われることであるが、このことを「評価」と合わせて考えたい。

日本のほとんどの企業では、給料は職制で決まる。これは日本に限らないかもしれないが、職責ではない。
天才的な発明、莫大な利益をもたらす発明、またはノーベル賞級の発明がなされても(実際ノーベル賞をとらなければ)、発明者は直属の上司の給料を越えることはほとんどない。これは、給料が職制で支払われているからである。

発明者を擁護すれば、特に理系の場合、修士、博士と専門教育を受け研究開発に携わっているが、その上司達は、どうだろうか?

経営者を擁護すれば、研究開発に莫大な資源を投資している、日本の企業では「和」が乱れる。しかも、製品は一人ではできない、チームで行なうものである。

となろう。とはいいながら、お互いに天才発明者、天才経営者を求めてしまうが、そんな者に出会える確率は砂漠の中で爪の上に乗る砂粒に出会うほどの非常に小さな確率である。

この議論の行き着く末は、優秀な研究開発者でもマネージャーになれば、マネージャーのスキルを磨かなければならないし、経営者はダイナミックに変化するビジネス環境へ対応していくために、これまた、スキルを磨かなければならない。

なぜなら、無能になった者は、自身が無能であることに気付かないからである。

現代のような変化が大きな環境では、無能になった組織、企業はスポイルされてしまう。スポイルされた組織、企業は、なぜそうなったかわからない。それは、新しい課題に昔ながらの対応をしているからである。

博士が利益を計上するわけではないし、同時にMBAが利益を計上するわけでもない。彼らの組織が変化に対応できるから利益を計上するのである。

・・・学ばざるもの食うべからずである。

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