社会人MBA-技術者編

April 11, 2008

職人には譲れないモノがある。

私は職人が好きである(技術者に限らず)。あの、会議室での無意味な評論家達の話を聞くより、彼らとの10分間の方が貴重である。

それは、職人ほど製品に精通しているからである。彼らは一度信頼した人を裏切らない。同じモノを毎日変わらず顧客に提供するという最も難しいことを実行できる人たちでからである。

口を開けば、原価が下がり、命令すれば、製品性能が向上し、指示を出せば売り上げが上がると思い込んでいるのは、スナック菓子の味が忘れられない子供のようである。

これからの未来に適応していくために:

ハメルは、『経営の未来』(ゲイリー・ハメル他(藤井清美訳),日本経済新聞出版社,2008,pp316-328)で、ある企業の例から、上級幹部の「遺伝子的多様性」の欠如(出身母体の産業が一つなど)、「標準業務手順の制約」(効率的に見えるが、実は環境の変化に先行的に対応できない)を挙げ、「ポスト工業化からポストマネジメント、ポスト組織」社会を描いた。

ミンツバーグは、『MBAが会社を滅ぼす マネジャーの正しい育て方』(H・ミンツバーグ(池村千秋訳),日経BP社,2006,p16)を執筆するにあたり、「顧客や従業員、製品や工程に関する現場の知識をろくにもっていない」MBAに代表されるマネージャーに警鐘を鳴らした。

若井は、『御社のトヨタ生産方式は、なぜ、うまくいかないのか? ~偽りの「かんばん」~』(若井吉樹,技術評論社,2007)で、その生産方式を評価しつつ、安直に回答を求める導入他社に疑問を呈した。

安部は、『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』(安部司,東洋経済新報社,2006)で、食品添加剤の効用を認めつつも、逸脱した利益至上主義から生まれる悪魔に職人の魂を売る企業倫理に警告を鳴らした。

製品・サービスは、その源泉に関わらず、具現化するには(技術者に限らない)職人が必要である。

・・・あなたは自社の製品・サービスを利用していますか?

<参考書籍>

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