企業は利益を追求する。利益が計上できなければ、従業員への給料は支払えないし、株主へ還元も出来ない。ましてや、顧客へのサービスは停止することになる。
売り上げを追求することではない。
文章で見れば簡単なことだが、意外に多くの企業は売り上げ至上主義である。単一の製品を取り扱う企業であれば、それは最も正しい戦略であるが、多くの製品群を抱える企業では・・・
工場では、1円、いや1銭の単位で原価を下げる努力がなされている。これをあだ花にするのは、そういった戦術である。
財務会計は、企業の姿を見る上で良質な測定系である。同時に価格戦略は企業の戦略を見る上で良質な測定系である。
今、あなたは経営者だとする。浮かび上がってきた問題から考えられることは、予算を達成するのに2%の積み上げが必要となっている。どういう戦略を策定するだろうか?当然、この問題に正答は存在しない。企業によって状況が異なるからである。
しかしながら、誤答は存在する。
販売価格に2%積み上げる。固定費用を2%引き下げる・・・。これらはよくある手段で誤答ではない。
功名心あふれた政治家が下す決定は、5%の販売価格積み上げと5%の固定費用削減である。彼らが下す決定は従業員を疲弊させる。必要のない作戦を立案し成果を享受する。
この様子はすでに、敗戦前夜である。
・・・成功した企業事例を学ぶことより、失敗した企業事例を学ぶほうがはるかに有益である。なぜなら、そこには必ず理由があるからである。
<参考>
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