経営の落とし穴

2007年6月22日

品質はこうして落ちていく

t f B! P L
asahi.comによれば、NOVAが異業種の企業との資本提携構想も視野に入れているという。ミートホープが牛ミンチを偽装し販売し・・・これらに限らず、企業はその本業を忘れたとき、破綻することが多い。特に、経営者が優秀でその人に頼っている、反対にワンマンであるなど、企業のベクトルが利益一辺倒になったときに大きな落とし穴が存在する。

食品を取り扱う企業では、成分表示どおりで安全であることが求められる。NOVAなど教育を事業とする企業では、顧客の習熟度が経営効果の測定系に入れられるべきである。

企業は顧客に満足を、従業員へはそこで働く誇りと報酬を、株主へは適切な利益を配分しなければならない。

これらを満足するために利益を上げるのである。利益を上げるためだけに経営を行なうのではない。そういったことは経営者個人の資産を運用すればいいだけの事である。

利益至上主義は必ず、企業倫理を低下させる。一旦、これまで行なっていなかったリスクのあることを許容すると、歯止めが利かなくなる。やがて、従業員の心は破壊されていく。そして、従業員が乱れれば、企業は滅びるのである。

従って、本来当該企業が持ちえている企業精神は(ある意味企業寿命まで)守り抜かなければならない。

・・・建設は死闘、破壊は一瞬であるからである。

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エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

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