
外部においては、「価格競争」になると、業界の構図が様変わりする。
例えば・・・電機業界を例にとると、中国などで生産された低価格品により翻弄され、多くの企業が生産地を中国へ移動したり、日本国内で敵わぬ相手にコスト競争を展開した。そうなると、これまで業界で標準であったものが、標準でなくなっていく。これは、大抵の場合、業界でも市場占有率が高かったり、力のある企業が仕切っていたためで、ここに新参の大きな力を持った企業が参入してくるからである。
競争の仕方が異なってくるということは、政治は変わらなくては変化に追いつけないのである。
今後は、製薬業界における後発薬品により、変化が見られるであろう。
内部においては、「いるもの」と「いらないもの」の選別が始まる。この選別は、論理的には、「捨てる」ことを意味している。選別前までは何か意味があり(または過去に意味があった)、存在しているのであるから、そもそも「いるもの」なのである。そこに最もらしい理由を付けて「いらない」ものを「捨てる」のである。当然、それまで運営していたルールに何らかの変更が必要になってくる。行き過ぎると、結局は政治が変わるのである。
この問題は、各企業や業界固有の問題であり、goodかno goodなのかはわからないが、多くは倫理が低くなるため、顧客無視の状態がつづき、取り返しのつかない問題を起こしていく。
企業は、何かに付加価値をつけて顧客から代金を頂く。その付加価値に企業のアイデンティティが現われる。倫理が低下し、顧客視点がなくなった企業は市場から去るしかない。建前ではなく、それほどまでに、企業の倫理が問われていることにエグゼクティブは気づかなければならない。
・・・多くの事例が示すように、企業が腐るのは頭(トップ)からなのである。
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