現在、研究している件に関して、今から約25年前の文献を読んだ。
しかもそれは、それまでの十何件かの彼の文献をまとめたものであるという。MBAの研究ではなく、自身の業務に関してであるのでサイエンス分野である。
それが、素晴らしい。
よく考えて執筆されたもので、仮説の構築、検証実験、先端的というよりロバストである。
この当時の科学の状況から考えると、現在でも通用する理屈となっている。現在になり、種々の分析が可能になり、当時の分析しきれず、考察もしくは仮説で終わっていた内容が、結果として証明されている。
最近、知見は多くなったが、いささか、think(?;「考える」ニュアンスです・・・)するというよりsearchすることに主眼が置かれているように思う。
やはり、研究、開発は己の仮説を、適切な検証方法で検証し、採択もしくは棄却しながら考察を深めなければならない。
これらの行為は、独善的であることが良いのかもしれない。サイエンスは実験検証が主流なので、結果が分かりやすい。会議で息巻いても、データがひっくり返すことは多々ある。
研究の進め方などのhow to本は多々あるが、それは、これまでとられてきたアプローチを分類したものである。
学位には期限があるので(修士、博士など)、その期間で終了することのマネジメントも重要であるが、なんと言ってもアプローチが最も重要である。これは、社会科学系も変わらない。産業毎に計量する、ケーススタディを行う、など、これらの選択はリサーチクエスチョンならびに仮説による。
「仮説を正しい方法で検証する」、簡単なことだが、意外にその行為が出来ないことが多い。
新商品のテスト、関東地方で売り出す食品を関西地方でテストマーケしての結果が反映されないことは自明のことである。
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