温故知新

2006年12月6日

書籍

t f B! P L

現在、研究している件に関して、今から約25年前の文献を読んだ。

しかもそれは、それまでの十何件かの彼の文献をまとめたものであるという。MBAの研究ではなく、自身の業務に関してであるのでサイエンス分野である。 それが、素晴らしい。 よく考えて執筆されたもので、仮説の構築、検証実験、先端的というよりロバストである。

この当時の科学の状況から考えると、現在でも通用する理屈となっている。現在になり、種々の分析が可能になり、当時の分析しきれず、考察もしくは仮説で終わっていた内容が、結果として証明されている。

最近、知見は多くなったが、いささか、think(?;「考える」ニュアンスです・・・)するというよりsearchすることに主眼が置かれているように思う。 やはり、研究、開発は己の仮説を、適切な検証方法で検証し、採択もしくは棄却しながら考察を深めなければならない。

これらの行為は、独善的であることが良いのかもしれない。サイエンスは実験検証が主流なので、結果が分かりやすい。会議で息巻いても、データがひっくり返すことは多々ある。 研究の進め方などのhow to本は多々あるが、それは、これまでとられてきたアプローチを分類したものである。

学位には期限があるので(修士、博士など)、その期間で終了することのマネジメントも重要であるが、なんと言ってもアプローチが最も重要である。これは、社会科学系も変わらない。産業毎に計量する、ケーススタディを行う、など、これらの選択はリサーチクエスチョンならびに仮説による。  

「仮説を正しい方法で検証する」、簡単なことだが、意外にその行為が出来ないことが多い。 新商品のテスト、関東地方で売り出す食品を関西地方でテストマーケしての結果が反映されないことは自明のことである。  

・・・「頭がいい」とは「極めて論理的な行為の状態」をいうのかもしれない。 


 <参考> 

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エンジニアの視点から、品質技法、解析技術、生成AIについて発信しています。 (シックスシグマ・ブラックベルト、MBA)

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