シックスシグマでは、チームはプロジェクト形式であるため、即戦力のチームである。阿吽の呼吸で行動することもできるが、教育面は期待できない。
また、教育目的のプロジェクトはチャンピオン(ブラックベルトの上位者で支援者:通常事業部長クラス以上)が嫌う嫌いがある。このような部門で通用するのか?というプロジェクトも同様である。
ある意味、チームは提示された課題を解決するマシンともいえる。おそらくは、プロジェクトのリーダー(ブラックベルト)を教育しているのであるから仕方ないかもしれない。
が、そのうち、善意の協力者はいなくなるだろう。
おそらく、将来のキャッシュフローを生み出す源泉となりうるか、という観点からは、シックスシグマのプロジェクトチームはそれに寄与しないことが多い。しかし、現存の課題も解決しなくてはならない。
かといって、(将来のためのという意味で)製品・サービス開発におけるシックスシグマで聞こえてくるものは、悲鳴ばかりである。
シックスシグマを根付かせたいのであれば、将来、現在の課題をマネージすることである。
そこまでしなくていい、少しの固定費用が削減できればいいんだ、と考えるのであれば、活動は会社から根絶することである。
「どうせ、またすぐ終わるのだろう・・・」
「やるだけムダ、適当にやったようにすればいい」
代表的な文言である。
こうなれば、チームは育たない。リーダーは育たない。
また、活動は広がりすぎても、選出者(主にブラックベルト)の質劣化を招く。最初は厳選されるが、そのうち人柱になってしまうものである。
厳選したリーダーを忍耐強く育てることがチャンピオンの役割であり、かつ、あまり、干渉しないことである。
おそらくは、その厳選された人の何割かは、放っておいても育っていく素質を持っている。また、そういう人を選ぶべきである。
シックスシグマは人材開発の側面も持っているのである。
・・・「桜守り」は木をいじり過ぎない。基本は放っておく。しかし、世話をする機会を逸しないように目は離さない。自力を大切にするからである。
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