2010年の投稿(過去記事)で触れたテーマ、テクノロジストとマネージャー間の知識とスキルのギャップ、そして企業が再び起業家精神を持つ必要がある理由は、今日でもなお重要です。
*ドラッカーの著作『テクノロジストの条件』を始点として、テクノロジストとマネジャーの間の知識とスキルのギャップについて考察し、企業が再び起業家精神を持つ必要がある理由を探求しています。
昨今のAIの登場は、この主題を再び考えなくてはならないと思われます。自動車産業でも電動化が進み、あらゆる産業でカーボンニュートラルへに対応が迫られています。収穫逓減の状況下の中、特に製造業では、否応なしに高まる不確実性に対応しなければならない状況となりました。
戦略面でも、コーゼーションというよりエフェクチュエーションの論理(下のサイト参照)で行動が求められることが増すかもしれません。
ここで、過去記事を参考に、ChatGPTに2011年の原文を現在の状況に合わせてアップデートした場合を聞いたところ、注目すべき点が2点挙がりました。
①デジタル化とイノベーション
デジタル技術の進化は、イノベーションに新たな次元を加えました。クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)、そしてサステナビリティへの注目は、企業が新しい価値を創造し、持続可能な成長を達成するための新たな道を示しています。
②持続可能性とイノベーション
さらに、環境への配慮と社会的責任は、現代のイノベーション戦略の中心に位置づけられています。企業は、エコフレンドリーな製品とサービスを開発し、循環経済への移行を推進することで、環境への影響を最小限に抑えながらビジネスモデルを革新しています。
このような状況になると、一次情報の質、量、そこから得られるインサイトの活用が大切になってきます。
一次情報の力
一次情報から得られる知見の活用は、企業に独自の価値を提供するための鍵となると思われます。
・開発現場での実験による専門性の高い知見
・顧客からのフィードバックによる現行品とのギャップの認識
など、書いてみれば当たり前のようなことですが、いずれのセクションにしても高い専門性と、そこからの一次情報の活用が成否を握っています。
・・・テクノロジーと経営のギャップを埋め、新たな起業家精神を育んでいく必要があります。これは、ドラッカーが提唱したテクノロジストとマネージャー間の架橋とも言えるでしょう。
参考)
- 本記事のタイトルに関しては、P・F・ドラッカー,上田惇生訳,『テクノロジストの条件 (はじめて読むドラッカー (技術編))』ダイヤモンド社,2005, p139参照。
- コーゼーションとエフェクチュエーション (ビジネスリーダーのための経営情報Web Magazineファースト・ジャッジ)
- エフェクチュエーション(神戸大学MBA HP)
- エフェクチュエーション(グロービス経営大学院 HP)
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