90年代、業務効率と柔軟性の向上という視点は競争の成功の鍵を探る者にとって視野に入らなくなっていった。
こういった中、企業の持続的な競争優位性はその製品にあるのではなくて、企業のコア・コンピタンスにある、とハメル、プラハラッドが提唱した。
つまり、現代企業の行動にハイライトを当てたもので:
○優位性の源泉は、徐々に蓄積される独自の技術的コンピタンス
○企業内の幅広い技術と生産能力を統合するマネジメント能力
○コアコンピタンスが複数のコア製品を生み、さらに事業を生む
○組織に付随するコンピタンス;コミュニケーション、幅広い参画
○コンピタンスの構築には集中化が必要
○個別のビジネスユニットには、必ずしも納まりきらない
○「トップ経営者によるコミットメントと主導
などの視点である。
・・・スリムな企業を追求すると拒食症になる。あまりに資源を集中すると博打になる。
(参考)
『イノベーションの経営学―技術・市場・組織の統合的マネジメント』pp145-149, 5.3 企業に固有のコンピタンスを発展させる より。
photo (c) Mori
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