しかしながら、大企業同様、確固たる一般化はできない。
①スーパースター企業・・・小さな規模から出発し、大きな発明あるいは豊かな技術軌道を利用することにより急成長を遂げた企業。
②NTBF(新しい技術に基づく企業)・・・大企業の研究所や国立研究所が源(バイオなど)
③専門化サプライヤー企業・・・特化した生産プロセスへのインプットを供給
④サプライヤー支配型企業・・・主要な新しい技術の源泉は、サプライヤーであるほとんどの小企業
とかく注目されるのは、スーパースターとNTBFである。
ここまで、経路・技術軌道を利用する点を種々にまとめてきたが、結局は、新たに登場するだろう技術機会を捉えるには、組織とそれに付随するコンピタンスの再構築が必要である。
おそらく、種々の不確実性に対処するのは、既存のコンピタンスを製品にマッピングするテクニック、技術-製品マトリクスである。
すなわち、列に製品系列、行に要素技術を配置するマトリクスである。
(第5章 了)
・・・将来のビジネス分野を教えてくれるものはあるのだろうか?
(参考)
『イノベーションの経営学―技術・市場・組織の統合的マネジメント』pp154-165, 5.4 小企業における技術軌道 より。
photo (c) Maco
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