イノベーションの言葉の定義は 、本質的には“変化”そのもの(何かを新しくする, 上記p49)、この書籍の焦点は“技術的な変化”に当てられている。
社会人で学んでいても感じるのだが、ごくまれに、(この書籍はそんなことはないが)著しく翻訳の読みにくい書籍がある。やはり、自分の研究でよく使用する書籍だと感じると、原著は欠かせない(読むにはかなり苦労が・・・)。
イノベーションを一つのフレームとして考えると:
何が変化するのか? プロダクト、プロセス、サービス
変化の程度は? 漸進的、画期的、全面的
の2軸は概略と捕らえるものとしては分かりやすい。
さて、ここで考えなくてはならないことは、イノベーションにより何かが変化したことにより、組織的にも変化が起こるということである。
J.M.アッターバック(『イノベーション・ダイナミクス―事例から学ぶ技術戦略』)は、製品、工程イノベーションの発生率の変化により、「組織的な要求も同じようなパターンに従って変化する(p109-110)」としている。
組織のコントロールとしては:
流動期:非公式、起業家的
移行期:プロジェクトや仕事のグループ
固定期:構造、ルール、目的
が重要な特性になってくる(p120)。
・・・組織が機能しなければ、ダイヤモンドも灰となる。
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