多くの製品を取り扱っていると、その開発状況や設計状況を共有の言語で示すことができれば便利だと思う。企業が取り扱ういちいちの製品について詳しいスーパーマンはいない。
かといって、製品の開発状況で、報告されている側(主に管理職)にそのニッチな知識がなければ、報告している側は、「何にもわかっていない」などと無用な混乱をきたしてしまう。
シックスシグマでは、プロセスを改善するにせよ設計(再設計)するにせよ:
D(定義)
M(測定)
A(分析)
I(改善)
C(管理)
で進められる。
いかなるプロジェクトであれ、「現在はMからAぐらいです」と、共通の言語で進捗状況を共有できる。これは、プロジェクト・マネジメントの観点からも非常に有用である。
Dフェーズで問題を特定、顧客の要求を定義し、Mフェーズでそれらを測定する。測定系がなければ、当然、測定系を作成する(理系の学生が実験設備を組立てるみたいに)。
Aフェーズでは、Mフェーズのデータを分析する。ここでは、主に統計解析が用いられる。データが膨大であれば、統計解析を使用せずとも、データマイニングの満足解で十分である。
Iフェーズでは、Aフェーズでの分析を参考にタグチメソッドなどを用いて最適解を求めることが多い。
Cフェーズは、改善結果が維持管理できるよう努めるフェーズで、日本の製造業では、QC、小集団活動で行なわれている、5S、ムダのない生産(リーン生産)などである。
・・・共通の言語でプロジェクト状況が管理できることは魅力である。
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