イノベーションにはプロセスが存在する。
長年、開発作業を行っているが、標準プロセスは管理する上で非常に有用であることは私の経験である。
さて、イノベーション・プロセスとはー
スキャニング:イノベーションの兆候を見つけ出す
戦略立案:最適の対象を選択する
リソース調達:リソースを創る/見つけ出す
実行:事業にまで育て上げる
そして、学習と再イノベーション、である。
イノベーションのマネジメントに必要なのは、成功の確率が高くなるように、イノベーションのプロセスを理解し学習する、組織がおかれた環境中の個別最適ルーティンを開発する、ことである。
日本の開発マネジメントは「ストロー型」といわれ、プロジェクトを簡単には中止できない、否、代替の案件を用意していない。
よって、ズルズルと続けてしまう嫌いがある。「成功の確率」を高めるには、多くのアイデアをプロジェクトで実行することが望ましいが、これは、企業の資源状況による。
結局は、企業がイノベーションにおいて、特殊解をもっておかなければならないことが言える。
時に、多くの案件は、「始めに目標とした目的には合致しないけれども、別の大発見に巡り会うこと(セレンディピティ)」の効用を生み出すことがある。
・・・好機は準備している者にのみ訪れる(Louis Pasteur)
『イノベーションの経営学―技術・市場・組織の統合的マネジメント』p23-24、「いかにしてイノベーションを実行するか?」参照。
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