イノベーションの速度と方向に影響を与える主要因

2006年10月14日

研究

t f B! P L
イノベーションがどのように(どれぐらいのスピードで)進むのか、ベクトルはどの方向を向いているのか、イノベーションが運動する主体であれば、どのような因子が寄与率がたかいのであろうか?

ティッドらは、国ごとに異なる5つの主要因を: ①国内の市場におけるインセンティブ ②国内の市場におけるプレッシャー ③企業の製造能力 ④企業の研究能力 ⑤金融、マネジメント、コーポレート・ガバナンスの制度 としている。 

ここで、研究能力を取り上げると、企業の研究開発部門は国の基礎研究活動、なかでも大学の知識や技能・サポートなどを積極的に探し求めるものである。が、企業が求める知識は主として暗黙的な知識であるため、言葉や距離は産学連携にとって現実的な障壁になる。

このため、企業は一般的に国内大学との交流を好むのである。TLOが設置され活動が本格化しているが、やはり、伝統的に付き合いのある大学、サプライヤーとの協働は、利得が大きい。企業でも大企業、中小企業では、取り組みが・・・いや、企業毎に取り組みが異なることに加えて、各大学との契約がまちまちであれば、やはり、伝統的に付き合いのある大学との連携が成果に結びつきやすい。

これは、各国での特徴が様々であるため、一般解が存在しない。 何か解があるだろうと、銀の弾丸を探す、そして適用してきた過去の反省から、「一般解は存在しないのだ」と特殊解を探索することに方向付けるだけでも、大きな違いがある。 

・・・MBAは会社を滅ぼすのだろうか。


(参考)

photo(c) Maco

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